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2018年8月9日

第1回NPD Dental Educator Summer Meeting 2018が開催

全国から約140名が参集し盛会となる

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 さる8月9日(木)、TKPガーデンシティPREMIUM名古屋ルーセントタワー(愛知県)において、NPD(日本予防歯科勉強会、井上敬介代表)主催による第1回NPD Dental Educator Summer Meeting 2018が開催され、全国から約140名が参集し盛会となった。

 NPDは予防歯科に熱心に取り組んでいる全国の歯科医院が集まり、井上氏らを中心に2017年12月に発足。本年4月より毎月名古屋で例会を開催し、インターネットを通じてオンラインでつながることにより、全国の会員もリアルタイムでディスカッションに参加できる。不正咬合の根本の原因を取り除き、「歯並びを治す」だけではなく「子どもの健康を治す」ということに重点を置いているMRCの考え方に注目し、またその原因を取り除くことに大きな役割を果たしているDental Educator(以下、DE)がともに学べる会として活動中であり、今回の初のミーティング開催に至った。

 当日はまず、本会理事の稲吉孝介氏(愛知県開業)より開会の挨拶があり、同じく理事で今回のミーティングを企画した伊藤裕人氏(神奈川県開業)より「エデュケーターについて」と題した講演が行われた。本ミーティングの目的として、「見えない殻を破る」「相談できる環境づくり」「自分の現在位置を知る」「ほかにもいる仲間に気づく」「自立型のモチベーション」を挙げ、DEに必要な具体的な条件や仕事内容、歯科医師とDEのそれぞれの役割などを解説した。

 つづいて、本ミーティングのもう1人の企画者で理事の富山幸太朗氏(神奈川県開業)から「エデュケーターの環境づくり」と題して、氏の医院での環境づくりの実際を解説。コミュニケーションの大切さやそれに必要なツールなどが紹介され、なかでも情報共有に利用しているアプリは参加者の注目を集めていた。

 午前の部の最後には、NPD代表の井上氏(愛知県開業)が「エデュケーターを中心とした医院経営」と題して登壇。冒頭、「夢はありますか?」「何のために生きていますか?」「自分の使命って何ですか?」と参加者に問いかけ、自身の歩んできた道と、医院システムを構築するまでの経緯を紹介。「すべてのことは自分の受けとめ方次第である」としたうえで、「自分を信じ、自分らしくいこう」と参加者に熱いメッセージを送った。

 午後の部は、DEのグループと歯科医師のグループに分かれて開催。DEは少人数のグループに分かれ、各医院での実例や問題点、悩みなどを共有し合った。一方、歯科医師のグループでは、数名の歯科医師が診療で困っている症例を持ち寄り、情報を共有した。患者の健康を生涯守るためには医院全体での取り組みが重要であり、お互いの職種を理解し合い、つねに情報共有することの大切さが学べるミーティングとなった。