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2018年9月14日

第28回日本口腔内科学会、第31回日本口腔診断学会合同学術大会開催

「口腔顎顔面疾患の診断・治療の新時代に向けて」をテーマに

 さる9月14日(金)15日(土)の両日、横浜市開港記念会館(神奈川県)において、第28回日本口腔内科学会(中村誠司理事長)、第31回日本口腔診断学会(伊藤孝訓理事長)合同学術大会(里村一人大会長)が開催された。

 「シンポジウム 歯科における「診断」を考える」では、初めに大西弘高氏(東大講師)が「診断推論能力の理論基盤」と題し、患者に生じた健康問題の解決のために治療やマネジメントを行うにあたって必要な診断について、その考え方やプロセスなどを解説した。

 続いて岡田明子氏が(日大准教授)が「歯の痛みの診断~非歯原性疼痛を考える~」と題し、筋・筋膜性歯痛、神経障害性歯痛、神経血管性歯痛、精神疾患または心理社会的要因による歯痛など各種非歯原性歯痛について、その病態や診断のプロセスなどを症例とあわせて紹介し、歯科医師の非歯原性歯痛に対する正しい知識と診断力を身に着けることの重要性を訴えた。

 最後に星 憲幸氏(神歯大准教授)が「治療計画立案に役立つ診断システム」と題し、補綴治療においては従来からの形態検査に加え、近年保険導入された機能検査も重視するなど、多面的な情報による診断の必要性を強調した。また、自身らが取り組むデジタル機器を用いた形態、模型、エックス線、機能の各検査を統合した診断情報の収集と活用法を紹介し、より簡便、安全で生活に即した新しい診断システムとして、その将来性を提示した。

 教育講演では、藤内 祝氏(神歯大副学長)が「口腔癌に対するハイパーサーミア(温熱療法)」と題して、これまで手掛けてきた磁性体を用いた磁場誘導組織内加温法などの口腔癌治療症例を交えながら、放射線療法や化学療法などに併用することでより副作用が少なく、さらに口腔癌特有の術後の機能障害や整容・審美障害も回避する臓器温存治療として、ハイパーサーミアの有用性と期待を述べた。

 来年は両学会に加え、日本臨床口腔病理学会、日本口腔検査学会もあわせた4学会合同の学術大会として、きたる2019年9月21日(土)から23日(月)の3日間、一橋大学一橋講堂(東京都)において開催予定である。