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2018年9月22日

日本歯科技工学会第40回学術大会開催

「歯科技工学が示す学術的根拠」をテーマに

 さる9月22日(土)、23日(日)の両日、タワーホール船堀(東京都)において、「日本歯科技工学会第40回学術大会」(松村英雄大会長、二川浩樹会長)が「歯科技工学が示す学術的根拠」を大会テーマに開催された。第40回目を数える今大会では、基調講演・特別講演・若手講演・教育講演・企画セッションをはじめ、テーブルクリニックが7題、デモンストレーションが1題、そして多数のポスター発表や企業展示、さらにテクニカルコンテストが行われるなど盛況となった。

 1日目は、基調講演として大会長の松村氏(日大歯学部歯科補綴学第3講座教授)による「専門歯科技工士制度の課題と将来展望」、若手講演として萩原圭子氏(萩原歯研メディカルラボK)による「エピテーゼ・ソマトプロテーゼの現状と使用材料の基礎」、またそれらと並行して認定士・専門士講習会、4題のテーブルクリニック、テクニカルコンテスト、ポスター発表が行われた。若手講演の萩原氏は、エピテーゼ・ソマトプロテーゼの製作者側、利用者側の現状を解説した。また、エピテーゼ・ソマトプロテーゼの製作に用いる4種のシリコーンについて独自の実験を行って比較検証し、それぞれのシリコーンの特性を活かして実際に製作した臨床例を紹介した。

 また2日目は、特別講演として鈴木哲也氏(医歯大大学院医歯学総合研究科口腔機能再建工学分野教授)による「総義歯補綴にみる歯科技工の落とし穴」、教育講演として落合邦康氏(日大特任教授)による「新たな視点から歯周病と全身疾患を考える」、企画セッションとして佐藤幸司氏(佐藤補綴研究室)と岡本秀雄氏(西日本総合メンテナンス)による「オリンピックと歯科技工」、さらにそれらと並行して3題のテーブルクリニックと1台のデモンストレーションが行われた。企画セッションでは、ボート競技でミュンヘンオリンピックに出場し、その後、歯科技工士となった岡本氏が、選手時代から歯科技工士学校に入学するまでの思い出を数々の写真とともに振り返り、専門学校時代に岡本氏と同級生だったという佐藤氏はマウスピースなどを例に挙げながら、オリンピックと歯科技工の関連性について解説した。

 今大会のテーマは「歯科技工学が示す学術的根拠」ということであった。その一環として大会長の松村氏が基調講演で解説した専門歯科技工士制度は、専門職としての業務拡大、社会的地位の向上、他分野への技術的進出にも繋がるものと思われる。今後も本制度に注目していきたい。