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2018年10月13日

日本咀嚼学会第29回学術大会が成功裏に閉幕

「咀嚼! 愛! 地域! 明るい未来!」をテーマに

 さる10月13日(土)、14日(日)の両日、まつもと市民芸術館(長野県)において、日本咀嚼学会第29回学術大会(増田裕次大会長、水口俊介理事長)が「咀嚼! 愛! 地域! 明るい未来!」をテーマに開催された。秋晴れの空のもと、歯科医師・歯科衛生士を中心に200名を超える参加者が集まり、活発な議論や意見交換が行われる会となった。

 初日は、17題の一般口演の後、八十島安伸氏(阪大大学院人間科学研究科教授)による特別講演「食べ過ぎと身体・脳・心の対話の不調」が行われた。氏は、人間の摂食行動には「恒常性維持のための摂食」と「味覚嗜好性(おいしさ)を求める摂食」の2つのタイプがあるとし、なぜ食べすぎてしまうのかについて、過食の動物モデルでの実験結果を交えながら解説した。

 2日目は、シンポジウム「地域における“咀嚼”~健康咀嚼指導士の活動~」が、増田裕次氏(松本歯科大教授)の座長のもと行われた。本シンポジウムは、健康咀嚼指導士の認定ができて初めて、同認定取得者をシンポジストに招いての企画。今回は、杉江美穂氏(歯科衛生士、フリーランス)が歯科臨床現場、菊池千鶴子氏(栄養士、ドン・ボスコ保育園)が0~6歳を預かる保育園、正山英津子氏(歯科衛生士、静岡市健康づくり推進課)が行政、手塚文栄氏(管理栄養士・准看護師、たかぎ歯科)が摂食相談、の4つの現場における咀嚼に関する取り組みについて紹介した。ディスカッションでは、同学会への要望として、認定後のフォローアップ体制の強化や認定取得者同士の意見交換の場の設定などが挙げられ、活発な意見交換がなされた。

 このほか、市民公開講座、ポスター発表、企業展示なども行われた。


 なお、次期大会は、「学際的アプローチによるサクセスフルエイジング」をテーマに、岡崎光子氏(女子栄養大名誉教授)の学会長のもと、きたる2019年10月5日(土)、6日(日)の2日間、東京医科歯科大学鈴木章夫記念講堂(東京都)において開催予定である。