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2018年10月25日

日歯、定例会見を開催

映画『笑顔の向こうに』が第16回モナコ国際映画祭コンペティション部門への正式出品が決定

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 さる10月25日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(堀 憲郎会長)による定例記者会見が開催された。




 冒頭の挨拶の中で堀会長は、10月22日に開催された第20回未来投資会議について言及。同会議の論点メモに記載された意見―重症の歯周病を放置すると糖尿病が発症する可能性があると指摘されているが、歯科受診が必要な者については歯科医療機関への受診を促す方策を検討すべきではないか―に対し、「各方面から期待がさらに高まっている」と評価。成人期以降の歯科健診の推進、健診様式の標準化への対応を進め、「この期待に応えて、国民のための健診などを推進してまいりたい」と述べた。

 次に、柳川忠廣副会長から、10月16日に実施された平成30年度歯科医療の展開に向けた協議・検証事業第1回実行委員会の報告が行われた。同事業は平成29年度から始まり、平成30年度は「歯科医療の専門性及び歯科業界の活性化」がテーマとなった。「歯科特有の状況についてどう考えるか」「開業医の多い歯科においてどのような専門性がふさわしいのか」などの課題に対して議論を深め、今後の歯科医療のあるべき姿を見据えた具体的な展開方策を協議・検証することが同事業の目的とされる。

 また、柳川副会長は、4月2日に設立された日本歯科専門医機構(住友雅人理事長)の加盟状況に言及し、現時点では合計17学会が同機構へ加盟する予定であることを明らかにした。なお、日本歯科医師会、日本歯科医学会連合を合わせると、これまでに参加した団体は19となる。


 続いて、村岡宜明専務理事から、平成30年台風21号・台風24号・台風25号・北海道胆振東部地震による会員被害状況および義援金の受付状況が報告された。台風による被災者を支援するために募った義援金は、すでに被災地に分配した分も含めると、合計52,182,077円に達している。村岡専務理事は、今後それぞれの被害に合わせて義援金を再度分配し、贈呈する意向を示した。



 最後に、瀬古口精良常務理事から、映画『笑顔の向こうに』が第16回モナコ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品にノミネートされたことが報告された。同作品は8020運動30周年記念事業の一環として日本歯科医師会が製作。2019年2月に公開を予定している。映画製作の目的や期待される効果について、瀬古口常務理事は「口腔の健康が全身の健康に関係することを医科歯科連携の下、国民に訴えていく」と述べた。また堀会長は、歯科技工士および歯科衛生士養成学校の定員割れ問題にふれたうえで、「歯科技工士、歯科衛生士を含む歯科医療全体を身近に国民に理解してもらうことがひとつの大きなテーマ」との見解を示した。