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2007年9月14日

第37回 (社)日本口腔インプラント学会・学術大会

国内外より過去最多となる参加者を集め盛大に開催

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 さる9月14日(金)~16日(日)、熊本市民会館・熊本市国際交流会館・熊本市産業文化会館(熊本県)にて、第37回社団法人日本口腔インプラント学会・学術大会(添島義和大会長)が、国内外より約3,400名以上の参加者を集め盛大に開催された。本会は「専門性あるインプラント治療~インプラントのスタンダードレベルを高めるためのチャレンジ~」というメインテーマのもと、特別講演3題、シンポジウム4題、ミニシンポジウム4題、一般口演(口頭発表)188題、一般口演(ポスター発表)130題が行われたほか、専門医教育講座、公開講座、教育講演、歯科技工士セッション、歯科衛生士セッション、市民フォーラム、各企業によるランチョンセミナー、テーブルクリニックが併せて開催されるなど、非常に大規模かつ充実した内容となった。
 15日のシンポジウム1では、「インプラント上皮界面の病理と臨床」をテーマに、井上 孝氏(東京歯科大学・教授)、榎本紘昭氏(新潟県開業)、鈴木真名氏(東京都開業)が登壇し、充実した講演とディスカッションを展開した。続いて、Peter Woehrle氏(アメリカ開業)が「インプラントの設計と審美性予測―長期臨床結果」と題した講演を行った。また、シンポジウム2では「国際セッション」をテーマに、Alex Yi-min Tsai氏(台湾開業)、Paeng, Jun Young氏(韓国開業)、Paulo Malo氏(ポルトガル開業)、Siegfried Marquardt氏(ドイツ開業)が登壇し、各国で演者が行っている治療プログラム、臨床術式などを詳説した。
 16日のシンポジウム3では、「成功のための治療ガイドライン」をテーマに、高橋 哲氏(九州歯科大学・教授)、西堀雅一氏(東京都開業)、松下恭之氏(九州大学・准教授)が登壇した。また、同時間帯に行われたシンポジウム4では、「Peri-implantitisの予防と対策」をテーマに、三辺正人氏(千葉県開業)、辰巳順一氏(明海大学・准教授)、松井孝道氏(宮崎県開業)が登壇し、それぞれ示唆に富んだ講演とディスカッションを行った。また、特別講演2では、Henry Salama氏(アメリカ開業)が「デザインによる成功:前歯部の審美的インプラント治療における効果的な臨床決定」をテーマに、特別講演3では、Urs Belser氏(スイス・ジュネーブ大学歯学部長)が「インプラントの審美:我々は今どこにいるか?」をテーマにそれぞれ講演を行い、満席の会場を沸かせた。
 また、日本口腔インプラント学会認定医・専門医取得に向けた手順、論文の書き方などが解説された教育講演では、会場があふれるほどの聴講者が集まり、活発な質疑応答が行われるなど、参加者の関心の高さが伺われた。
 なお、次回の第38回社団法人口腔インプラント学会・学術大会は、2008年9月12日(金)~14日(日)、「診療ガイドラインを備えたインプラント治療」をメインテーマに、東京都は東京国際フォーラムで開催される予定である。