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2018年11月25日

NSK Symposium 2018開催

『Peri-implantitis』の著者と訳者が一堂に会する

 さる11月25日(日)、株式会社ナカニシ本社(栃木県)においてNSK Symposium 2018「誰もが知っておかなければならないインプラント周囲病変の真実」(株式会社ナカニシ主催)が盛大に開催された。本シンポジウムには座長に山本松男氏(昭和大教授)、演者に弘岡秀明氏(東京都開業)、Dr. Stefan Renvert(スウェーデン・クリスチャンスタード大教授)、和泉雄一氏(医歯大名誉教授)が招聘され、まさに『Peri-implantitis』(クインテッセンス出版)の著者と訳者の顔ぶれが一堂に会したものとなった。

 トップバッターは弘岡氏で「インプラント周囲病変とは―その診査と診断―」と題して登壇。『the Quintessence』2018年10月号特集2の内容を踏襲してインプラント周囲病変の新しい定義と健康の状態をおさらいし、歯周病の新しい分類も再確認する内容となった。2番手にはDr. Renvertが登壇し、「インプラント周囲病変の治療とそのリスク管理Part1」と題して文献的にインプラント周囲病変に対する治療の成功率を占った。実際はインプラント周囲粘膜炎の段階での早期発見・早期治療が重要で、インプラント周囲炎まで進行してしまうと、炎症の除去は難しいことが示された。

 午後に入り、和泉氏が「インプラント周囲疾患、日本の最新情報―日本細菌学的研究―」と題して登壇。インプラント周囲病変の最新の自身の細菌学的研究を紹介し、従来は歯周病と同じ原因菌由来とされてきたインプラント周囲病変であるが、実はいわゆる“レッドコンプレックス”のみならず、さらに複雑な病原菌がからんでいると報告した。最後に再びDr. Renvertが登壇し、「インプラント周囲病変の治療とそのリスク管理Part2」と題して講演。インプラント周囲炎に罹患した場合のインプラント体の撤去の仕方、バイオフィルムの除去の仕方からSPTに至るまで、その際に使用するキットを紹介しながらまとめられた。

 ディスカッションではインプラント周囲病変に罹患しないための予防策とその考え方が披露され、大盛況のなか幕が降ろされた。