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2018年12月2日

第6回 JUC発表会開催

リグロス®VSエムドゲイン®の構図で歯周再生療法の新たな展開が示される

 さる12月2日(日)、電気ビル共創館みらいホール(福岡県)において、第6回 JUC(Japan United Colleagues)発表会(水上哲也会長)が「再生療法の新たな展開と挑戦 ~今の再生マテリアルを検討する~」のテーマのもと、約570名を集めて開催された。2016年9月に新規薬として厚生労働省に認可されたリグロス®の臨床症例がプログラムにふんだんに組み込まれているとあって、事前の参加申し込み人数は過去最高を記録した。

 まず開会挨拶に水上会長が登壇した後に、新人発表として江口直文氏(福岡県開業)が「超高齢社会におけるノンメタルクラスプデンチャーの活用」、小林善郎氏(佐賀県開業)が「う蝕治療最前線~診査と処置法~」のタイトルでそれぞれ講演した。

 次に、本会のメインプログラムに関して、本会実行委員長の金成雅彦氏(山口県開業)から企画趣旨説明がなされ、続いて基礎説明として三浦真由美氏(福岡県開業)がエムドゲイン®とリグロス®(以下、®略)における歯周組織再生メカニズムの違いについて詳説した。【Part 1 エムドゲインとリグロスの臨床的有効性】では、池上龍朗氏、雜賀伸一氏、村川達也氏(いずれも福岡県開業)の3名が登壇し、適用外使用を薦めるものではないと断りを入れたうえで、歯槽堤増大術にリグロスを用いた症例やフラップ手術にリグロス、フラップレス手術にエムドゲインを使用した症例、またそれぞれの特性について症例と知見を披露した。

 テーブルクリニックが行われた昼食休憩を挟み、午後は【Part 2 再生マテリアルの検討】が展開された。吉松繁人氏(福岡県開業)はインプラントトレンドの検証と、ブロック骨型および顆粒型の骨補填材に使用方法について考察し、土肥博幸氏(長崎県開業)は骨欠損部にさまざまな骨補填材およびエムドゲインとリグロスを組み合わせた症例を提示した。トリを飾った馬場正英氏(福岡県開業)はGBR(骨再生誘導法)の変遷やエムドゲインとリグロスを用いる臨床的タイミングについて論じた。

 本発表会では、新しい材料に関する臨床家の使用実感がまとめられ、基礎研究を得意とする企業や大学の「臨床の現実を知り適応症を広げたい」というニーズと合致するすばらしい企画となった。今後も基礎と臨床の両面から研究が深められ、リグロスの開発者である村上伸也氏(阪大大学院)が提唱する“育薬”(薬を適切に用い、標準的な治療として定着するように育むこと)が進むことが期待される。