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2019年2月17日

(特非)日本顎咬合学会 第7回 指導医研修会

「歯科界をとりまく環境の現状と未来」をテーマに華々しく開催

 さる2月17日(日)、ハイアットリージェンシー東京(東京都)にて、特定非営利活動法人日本顎咬合学会(上田秀朗理事長)第7回指導医研修会が、「歯科界をとりまく環境の現状と未来」をテーマに開催された。

 最初に登壇した佐藤公則氏(大分県開業・耳鼻咽喉科医)は、「睡眠時無呼吸症候群―医科・歯科連携による質の高い集学的治療を目指して」と題した講演を展開。睡眠時無呼吸症候群に対する研究の歴史を振り返った。そして、認知度が低かった、あるいは限られた治療法しか存在しなかった過去を経て、現在、確立されるようになった病態の把握法、診査・診断、CPAP療法などの治療法の適切な応用について、その概要を解説した。また、時として歯科を含めた集学的治療法も重要である旨を説いた。

 次に登壇した近藤尚知氏(岩手医科大教授)は、「デジタル技術の臨床応用の現状と導入のタイミングを考える」と題した講演を展開。CAD/CAM、口腔内スキャナー、3Dプリンタの臨床応用のポイントに言及した。たとえばオールセラミッククラウンの製作において、CAD/CAMを用いた臨床ステップを踏むことにより、従来に比べ大幅に時間短縮ができる旨を述べた。さらには、補綴主導型インプラント治療において、サージカルガイドの活用、さらには口腔内スキャナーを応用することで、やはり時間の短縮、また開咬量の少ない患者に対しても的確な治療が行えると説いた。また、インプラント治療において口腔内スキャナーがどの程度の精度を発揮できるかについて、自身の研究結果をもとに解説した。

 最後に登壇した高橋英登氏(日本歯科医師連盟会長)は、「保険収載されたメタルフリー臨床の極意―金パラからの脱却を目指して―」と題した講演を展開。4年前に保険収載された小臼歯のCAD/CAM冠、一昨年12月より保険収載された下顎第一大臼歯のCAD/CAM冠、さらには新規に保険収載された456番の高強度レジンブリッジの症例選択法、形成、接着操作におけるポイントについて解説した。さらには、これから歯科が生き残るために何をすべきかについて言及。チーム医療の確立や診療環境の整備、自身やスタッフのモチベーションアップなど、19項目にわたり提言を述べ、講演を結んだ。

 テーマである「歯科界をとりまく環境の現状と未来」にふさわしく、これからの歯科界のトピックになるであろう内容が広く語られた充実の研修会となった。