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2019年3月2日

The 3rd Biannual International Removable Denture MeetingおよびJapan Plate Denture Association’s official course Abe’s Suction Denture Lecture & Live Demonstration開催

世界各国から約150名あまりを集め盛況に

 さる3月2日(土)、3日(日)の両日、富士ソフトアキバプラザ(東京都)においてThe 3rd Biannual International Removable Denture Meeting(2日)、Japan Plate Denture Association’s official course Abe’s Suction Denture Lecture & Live Demonstration(3日)(ともに有床義歯学会主催、亀田行雄会長、以下、JPDA)が相次いで開催された。

 本ミーティングは、阿部二郎氏(東京都開業、JPDA名誉会長)が提唱し、この10年以上にわたって英語論文・著書および海外講演により世界に普及させてきた「下顎総義歯吸着理論」を学び、伝える世界各国の歯科医師、歯科技工士、およびデンチュリスト(注:海外の一部の国に存在する、患者に義歯を直接提供できる歯科技工士の資格)を対象としたもの。会場には2015年の第1回、2017年の第2回をさらに上回る150名あまりの参加者が参集し、国籍も英国、カナダ、オーストラリア、シンガポール、台湾、中国、韓国などと、いっそう多彩であった。

 以下に、2日の演題と演者を示す。なお、すべての演者が英語で講演し、会場では日本語および中国語への同時通訳が提供された(以下、「SEMCD」はSuction-Effective Mandibular Complete Denture〔下顎吸着総義歯〕の意)。

(1)「World Expansion of Suction-Effective Mandibular Complete Denture(SEMCD)」(阿部氏)
(2)Keynote Speech 1「SEMCD in conjunction with Ivoclar Digital(Part 1)」(Carl Fenwick氏〔歯科技工士、英国〕)
(3)Keynote Speech 2「SEMCD in conjunction with Ivoclar Digital(Part 2)」(Eric D Kukucka氏〔デンチュリスト、カナダ〕)
(4)「SEMCD and Digital Technology」(Noh Kwantae氏〔歯科医師、韓国〕)
(5)「Digital complete denture from impression to fabrication」(Hong Zhang氏〔歯科医師、中国〕)
(6)Team Australia講演「Denture care for nursing home patient in Australia(Part 1、2)」(Stephen McGlynn氏/Terry McHugh氏〔いずれも歯科技工士、オーストラリア〕)
(7)Team Canada講演「The challenges of treating difficult geriatric patients」(Erika Colebank氏/Markus Fischer氏/Esther Slovak-Schwenning氏〔いずれもデンチュリスト、カナダ〕)
(8)「Treatment for complex cases」(小久保京子氏〔歯科技工士、日本〕)
(9)「The application of SEMCD concept in implant retained overdenture treatment」(Andrew Zhao Long氏〔歯科医師、シンガポール〕
(10)「Consideration for pre-Prosthetic Surgery」(Kelvin Khung氏〔歯科医師、シンガポール〕)
(11)「Increase the suction effect, factors that outside the denture」「Jonathan Shen氏〔歯科医師、台湾〕」

 全体を通じ、本年はデジタル総義歯の話題が特に多く、SEMCDの世界もいずれデジタル化されるのではというイメージを強めていた。また、海外における高齢者歯科に関する内容やインプラントオーバーデンチャーに関する内容など、第1回、第2回と比較してより実践的なテーマが含まれていた点も印象的であった。

 なお、3日には山崎史晃氏(歯科医師、富山県開業)、Andrew Zhao Long氏、Kelvin Khung氏の3氏が実際の患者を招き、JPDA認定コースとしてSEMCDの吸着メカニズムや概形印象採得法、そして精密印象採得およびゴシックアーチ描記に至るまでの過程についてデモンストレーションを交えて講義。こちらも引き続き、各国からの聴講者が熱心に耳を傾けていた。