2019年10月26日掲載

「SYNERGY FOR NEXT DECADE」をテーマに

CID2019学術講演会開催

CID2019学術講演会開催
 さる10月26日(土)、27日(日)の両日、赤坂インターシティコンファレンス(東京都)において、CID2019学術講演会(CID club主催、高野清史会長、勝山英明代表)が「SYNERGY FOR NEXT DECADE(包括的歯科治療の近未来を考える)」をテーマとして開催された。CID clubは、サイエンスを背景としたエビデンスベースのインプラント治療をとおして患者、さらには社会に貢献するという理念のもと活動している。

 講演会は、高野清史氏(福島県開業)と勝山英明氏(神奈川県開業)の挨拶によって幕を開け、その後、国内からは48名の演者が、海外からはOphir Fromovich氏(イスラエル開業)、Schaer Alex氏(Oral Reconstruction Foundation理事)が登壇した。Mauro Tosta氏(ブラジル開業)は家庭の事情のため来日が急遽中止となりビデオ講演となった。

 近未来の歯科医療のテーマのとおり、新たな技術、製品に関する講演が多くみられた。その中でも、特に印象的であったものを紹介する。欧米ではすでに販売され今後日本でも販売が予定されているStraumann BLXインプラントの開発者のFromovich氏は、現在市販されているインプラントを第4世代とし、新しいテクノロジーを取り入れたBLXインプラントを第5世代と定義し、その特長を述べ臨床例を供覧した。また、上浦庸司氏(北海道開業)は口腔内スキャナーの応用とさらにはフェイススキャナー、バーチャル咬合器との連携を、黒嶋伸一郎氏(長崎大)はバイオテクノロジーの現況および現在取り組んでいる非培養細胞を用いた組織再生に関する研究を発表し好評を博した。

 その他にも長期症例やマイクロスコープを用いた結合組織移植など、さまざまな講演が行われ、盛況のうちに幕を閉じた。

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