2020年5月19日掲載

「口腔ケアと地域へのアプローチ」をテーマに

(一社)訪問看護支援協会、BOC グループミーティングを開催

(一社)訪問看護支援協会、BOC グループミーティングを開催
 さる5月19日(火)、BOC Group casual meeting(一般社団法人訪問看護支援協会主催)がオンラインミーティングプログラムのZoomを使用し、「口腔ケアと地域へのアプローチ」をテーマに開催された。

 本ミーティングは、(一社)訪問看護支援協会(高丸 慶代表理事)の認定資格である「Basic Oral Care(以下、BOC)プロバイダー」のインストラクターおよびメンバーを対象に開催されたもので、新型コロナウイルスの影響下において口腔ケアを行いたい患者さんやその家族へのアプローチ、それらの課題の共有や解決するための方策についてディスカッションが行われた。

 開会後、モデレーターを務めた長縄拓哉氏(BOCプロバイダー認定講座統括者、日本遠隔医療学会・歯科遠隔医療分科会会長)よりBOCプロバイダーの紹介が行われた。そのなかで、氏はコロナ禍における臨床現場を取り巻く現状や課題について言及。急性期や在宅医療、訪問歯科診療のニーズの高まりからBOCプロバイダー(歯科医学的知識を有する看護師、医学的知識を有する歯科衛生士)の必要性と可能性について強調した。

 引き続き、BOCプロバイダーの伊藤美保氏(訪問看護師)によるSession1「コロナ禍での訪問看護・口腔ケアの課題を共有」、BOCインストラクターの道祖尾綾乃氏(看護師)によるSession2「課題を知る―困難を目的にするプロセス」が行われ、道祖尾氏は口腔ケアにおける困難事例を挙げながら関係部署への連携や解決・活用するためのプロセスについてわかりやすく解説した。

 BOCプロバイダーが口腔ケアを実践するリーダーおよびインフルエンサーとして周囲を巻き込み、情報発信・学び続けることによって地域が求めている医科歯科連携を推進するキーパーソンとなることに期待したい。

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