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2008年12月4日

8020運動20周年記念シンポジウム開催

1,055名が会場を埋め尽くし盛況となる

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 さる12月4日(木)、よみうりホール(東京都)にて、8020運動20周年記念シンポジウム(日本歯科医師会、日本学校歯科医会、8020推進財団、読売新聞社主催)が開催された。本シンポジウムは、平成元年に厚生省(現厚労省)と日本歯科医師会が提唱した8020運動が20周年を迎えることを記念して開催されたもの。会場には、歯科関係者と一般市民の計1,055名が参集し、20周年を祝う盛会となった。

 会場では、まず大久保満男氏(日本歯科医師会会長、8020推進財団理事長)が主催者として挨拶し、開始当時の状況を振り返りながら、8020運動の変遷について語った。来賓として大村秀章氏(厚生労働副大臣)が挨拶後、さる5月に8020推進財団の名誉会長に就任した猪谷千春氏(国際オリンピック委員会副会長)が「食べる力とスポーツ」と題して登壇。

 猪谷氏は挨拶のなかで、スポーツ選手としてみずからの経験を交えながら、「トレーニングと同様にデンタルケアは大切。8020運動の目的を達成させるためには幼児の時からのケアが大事」と歯の重要性について語った。また、「8020運動を日本だけにとどめず、今まで以上に世界に広めていく努力をしていくべきだ。その価値はオリンピック運動にも劣らないものと確信している」と今後の8020運動に尽力していく旨を述べた。

 また、砂田登志子氏(食育ジャーナリスト)による基調講演「口福が幸福に・食べ方は生き方」が行われた。氏は講演のなかで、「世界が日本食を評価しているにもかかわらず、日本人はそれほど認識していない」と日本食のすばらしさを強調し、漢字と音楽で食育活動を実践する様子も披露された。

 その後、安藤和津氏(エッセイスト)によるミニトークや、パネルディスカッションが行われた。パネルディスカッションでは、大久保氏、猪谷氏、砂田氏、安藤氏、川口陽子氏(医歯大教授)がパネリストとして参加。前野一雄氏(読売新聞東京本社)の進行のもと、川口氏のわかりやすい解説に参加者は熱心に耳を傾けていた。

 本シンポジウムは、8020運動が国民運動として今後ますます周知されることを期待させるものであった。