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トピックス


2008年12月6日

第12回日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会

「インプラント医療の予知性と位置付けを再考する」をテーマに盛大に開催

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 さる12月6(土)、7日(日)の両日、日本歯科大学生命歯学部(東京都)にて、第12回日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会(瀬戸★一[★=日へんに完]理事長、白川正順大会長)が、約600名の参加者を集め盛大に開催された。

 1日目はまず、辻 孝氏(東京理科大教授)が「次世代再生医療としての歯の再生」と題した特別講演を行った。また、「今まさに隣国のインプラント医療は」と題した教育講演では、金 鴻基氏(韓国国際インプラント学士会会長)、陳 志如氏(台湾開業)が登壇した。ランチョンセミナーでは、小笠原健文氏(町田市民病院口腔外科)、下尾嘉昭氏(岸病院高度インプラントセンター)が登壇した。

 続くシンポジウム1「歯科大学・医科大学付属病院におけるインプラント医療の位置付けと今後を展望する」では、嶋田 淳氏(明海大教授)が「歯学部口腔外科におけるインプラント臨床とインプラント教育―22年間の経験をもとに―」、矢島安朝氏(東歯大教授)が「東京歯科大学口腔インプラント科の現状と将来」、松浦正朗氏(福歯大教授)が「福岡歯科大学における歯科インプラント診療の現状と今後の展望」、野口 誠氏(富山医科大教授)が「医学部口腔外科におけるインプラント治療の現状」、後藤昌昭氏(佐賀大教授)が「口腔外科における先進医療としてのインプラント治療」と題した講演を行った。

 2日目は、堤 義親氏(外務省診療所)が「国産HAインプラントAQBの臨床的効果」と題したモーニングセミナーを行った。また、ランチョンセミナーでは、今村栄作氏(横浜総合病院歯科口腔外科)、坪井陽一氏(医療法人メディカルライフクオリティー)が登壇した。続くシンポジウム2「仮骨延長法と骨造成法など複合手術の効用とその評価」では、高橋 哲氏(九歯大教授)が「歯槽骨延長術―適応と限界―」、佐藤淳一氏(鶴見大准教授)が「1次元および2次元的仮骨延長法と下顎枝斜線部からのブロック骨移植の比較検討」、鍋島弘充氏(愛院大講師)が「高度骨吸収症例に対する自家骨を用いた骨造成法の複合手術の効用とその評価」、河奈裕正氏(慶大講師)が「Top down treatmentの考えに立脚した顎造成複合手術」と題した講演を行った。

 また本大会では、ビスフォスフォネート、内視鏡、骨移植、骨造成・歯槽増大、ガイド・シミュレーション、合併症、画像・解剖、基礎、口腔腫瘍、統計、補綴、有病者・連携、上顎洞、骨延長、ソケットリフト、再建、即時荷重、解析・検査、全身管理をテーマにした一般口演のほか、歯科衛生士スキルアップセミナーも行われ、それぞれ盛況を博した。

 なお、次回第13回日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会は後藤昌昭次期大会長のもと、2009年12月12、13日にアバンセ(佐賀県)にて「インプラント治療の評価」をテーマに開催される予定である。