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2008年12月7日

日本口腔内科学研究会発足記念講演会開催

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 さる12月7日(日)、東京国際フォーラムにて、日本口腔内科学研究会(王 宝禮会長、瀧沢 努代表)発足記念講演会が開催された。同会は口腔をひとつの臓器と考え、口腔疾患に対して検査・診断・投薬という口腔内科的発想のもと、研究および研究者の研鑚を図り、口腔内科学の発展に寄与することを目的として設立された。

 会場では、同会会長である王 宝禮氏(松歯大歯科薬理学講座教授)が「漢方煎じ薬を用いた口腔漢方治療」と題するテーマで講演を行った。氏は各種講演会やセミナー、出版物などを通して、口内炎や口腔乾燥症、味覚異常など口腔疾患に対する漢方診療の周知活動を行っていることを力説。また、「同会発足を機に、多くの歯科医師が漢方薬を歯科医療に導入することによって、それが国民の声となり保険導入へつながるものと信じている」とし、国民皆保険導入への意欲を見せた。

 後半では漢方医学と西洋医学の診療方法の比較や、漢方の考え方について解説。また、歯科領域で保険適応となっている漢方薬や、口腔疾患に対する漢方処方のフローチャートを供覧し、漢方煎じ薬の選択方法や使用方法のポイントなど、参加者の熱心にメモを取る様子が見られた。

 今後の活動として、口腔漢方認定医制度の実施、講演会やセミナーの開催を予定しているとのこと。

【お問い合わせ】JOM日本口腔内科学研究会事務局
E-mail: ask@j-om.org