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2022年9月19日掲載

全国初となる講習会に全国各地より歯科技工士が参集

大阪府歯科技工士会、歯科技工士法施行規則(リモートワークの解禁等)の一部改正に伴う講習会を開催

大阪府歯科技工士会、歯科技工士法施行規則(リモートワークの解禁等)の一部改正に伴う講習会を開催
 さる9月19日(月)、ヴィアーレ大阪(大阪府)において、大阪府歯科技工士会(前川清和会長)による「歯科技工士法施行規則(リモートワークの解禁等)の一部改正に伴う講習会」(日本歯科技工学会近畿支部「第19回学術大会」併催)が開催され、約200名の歯科技工士が参集した。

 「歯科技工士法施行規則の一部を改正する省令」が本年4月から施行されたことにともない、デジタル技術を活用した歯科技工業務(コンピュータを用いた歯科補綴物などの設計)における「リモートワーク」などが可能となった。リモートワークを行うためには、歯科技工所の管理者が所定の研修を受講し、各保健所への届け出が必要となる。本講習会は、今回の改正の内容を正しく周知することを目的に全国初の試みとして開催された。

 会場では前川氏(大阪府歯科技工士会会長)による主催者挨拶のあと、小椋正之氏(厚生労働省医政局歯科保健課課長)と森野 隆氏(日本歯科技工士会会長)による来賓挨拶が行われた。

 その後、毛利泰士氏(大阪府健康医療部健康推進室健康づくり課統括主査)による講演「歯科技工士法施行規則の一部改正等について」、野崎一徳氏(阪大歯学部附属病院・医療情報室 オーラルデータサイエンス共同研究部門室長・准教授)による講演「歯科技工におけるリモートワークの基本的な考え方」、末瀬一彦氏(奈良県歯科医師会会長)による講演「デジタル化と向き合う歯科技工への挑戦」がそれぞれ行われた。なお、藤松 剛氏(株式会社S.T.F代表取締役、歯科技工士)は「デジタル技工の現状とこれからの展望」と題するテーマで講演予定だったが、台風14号の影響で急遽挨拶のみとなった。

 それぞれの演者からは、今回の省令改正の背景や内容、歯科技工士の「リモートワーク」、機器の共同利用、デジタル医療データを取り扱ううえでのセキュリティ対策など、「歯科技工におけるリモートワークの基本的な考え方」に基づいた詳細な解説がなされた。

 歯科技工におけるリモートワークは、今後歯科技工士の働き方改革を加速させることは間違いないと思われる。一方で、講演の中で野崎氏が特に注意喚起していたデジタル医療データの取り扱いなどは、歯科技工所の管理者として第三者への情報漏洩が起こらないような配慮が求められるだろう。

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