2022年10月27日掲載

「継続と改革、そして調和 ~One for All,All for One~」を体現する日歯へ

柳川忠廣氏、日歯次期会長予備選挙に出馬表明

柳川忠廣氏、日歯次期会長予備選挙に出馬表明
 さる10月27日(木)、アルカディア市ヶ谷(東京都)において、日本歯科医師会(以下、日歯)の次期会長予備選挙に出馬を正式に表明した柳川忠廣氏(静岡県開業、現日歯副会長)と柳川氏の後援団体「柳川忠廣後援会 廣楠(こうなん)の会」(大松 高代表)による記者会見が開催された。

 冒頭、大松氏(静岡県歯科医師会会長)より、本会見の趣旨と本会開催に至るまでの経過説明が行われた。

 続いて、出席者紹介が行われた後、副代表の松井克之氏(神奈川県歯科医師会会長)、内堀典保氏(愛知県歯科医師会会長)、佐藤 保氏(岩手県歯科医師会会長)3名による応援メッセージが贈られた。松井氏より「柳川氏の指導力・判断力・経験に基づいた知識量には感服しております。堀会長を支えてこられた柳川氏に強く出馬をお願いしたい」、また内堀氏より「静岡県歯科医師会会長を務められ、日歯では常務理事・副会長と着実に実績を積み上げてこられた。東海信越地区は最後の最後まで全力で柳川氏を支援する」、そして佐藤氏より「現執行部が歯科界の向かう方向性を明確にした『2040年を見据えた歯科ビジョン』は崩すべきではない。ぜひ柳川氏には継続して歯科界をまとめてほしい」と、激励の言葉が贈られた。

 その後は、柳川氏による出馬表明が行われた。柳川氏は、1)国民に対してわかりやすい歯科情報を伝える、2)国民皆歯科健診実現に向けたサポート、3)日本歯科医師連盟(以下、日歯連盟)との協働――の3点に言及。1)については「研究機関や学会をはじめとする団体と連携を深めるとともに、新しい仕組みや役職を設置するなど整備を進めたい」と述べた。また、2)について「日歯の調査ではすでに国民の50%は歯科医療機関への定期的な受診が定着している。残り50%の国民の歯科医療機関への受療行動を促していきたい」と述べた。最後に、3)について「日歯連盟の活動を掌握して足並みを揃えた活動を行うこと。そして『継続と改革、そして調和 ~One for All,All for One~ (一人はみんなのために、みんなは1つの目的のために)』を体現する歯科医師会を創っていきたい」との政策指針が示された。

 柳川氏は、浜松市歯科医師会会長から静岡県歯科医師会会長、そして日歯常務理事・副会長とステップをふんでおり、豊富な経験と実績はアピールポイントとなるだろう。また廣楠の会の顧問には堀氏が就任していることや、佐藤氏から応援メッセージが送られるなど、盤石なサポート体制が構築されている。次期日歯会長予備選挙の今後の動向に注目したい。

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