2022年11月5日掲載

岩手から全国へ「宮沢賢治に学ぶ」をテーマに

第69回全国歯科大学同窓・校友会懇話会開催

第69回全国歯科大学同窓・校友会懇話会開催
 さる11月5日(土)、ホテルメトロポリタン盛岡(岩手県)において、第69回全国歯科大学同窓・校友会懇話会(以下、全歯懇、当番校:岩手医科大学歯学部同窓会、三善 潤会長)が開催された。本会はコロナ禍という状況を鑑み、昨年に引き続き現地参加とWeb参加のハイブリット形式が採用された。

 当番校を代表し、三善氏(岩手医科大歯学部同窓会会長)による挨拶後、柳川忠廣氏(日本歯科医師会副会長)、野原 勝氏(岩手県知事代理、保健福祉部部長)、佐藤 保氏(岩手県歯科医師会会長)、小川 彰氏(岩手医科大理事長)による来賓挨拶が行われた。

 三善氏は挨拶のなかで、一昨年度に当番校であった第67回全歯懇がコロナの感染拡大のために中止となり、今回再度当番校となったことにふれるとともに、いまだ感染拡大に予断を許さない状況下であるため、懇話会終了後の懇親会を中止することに至った経緯を説明した。また「コロナが一日も早く収束し、さまざまなイベントが実開催できる日がくることを願っている」と述べ、今回の開催に尽力した関係者へ感謝の意を示した。

 懇話会に続き、岩手県が生んだ偉人・宮沢賢治にフォーカスをあてた特別講演会が「岩手から全国へ『宮沢賢治に学ぶ』」をテーマに開催され、大島丈志氏(文教大教育学部教授)による講演1「宮沢賢治作品と岩手県」、宮澤明裕氏(宮沢賢治記念館上席主査)による講演2「作家としての宮沢賢治~草稿から作品をみつめる」が行われた。両氏とも宮沢賢治作品を紹介しながら激動する時代の中で創作活動に注力したことや、1933年9月の没後に宮沢賢治の理解者によって遺稿が整理され評価が高まったことなど、研究者の視点からわかりやすい解説がなされた。その後のフリートークでは会場から多くの質問が出され、盛り上がりをみせた。

 講演後は、三善氏より大島氏と宮澤氏へ感謝状の贈呈が行われた。なお、来年は東京都(当番校:東京医科歯科大学歯学部同窓会、浅野正樹会長)にて開催予定。

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