2022年11月20日掲載

「歯科医療管理学からみるSDGs & UHCを考える~自立歩行ができる健康寿命の延伸~」をテーマに

2022年度関東甲信越歯科医療管理学会総会・第28回学術大会開催

2022年度関東甲信越歯科医療管理学会総会・第28回学術大会開催
 さる11月20日(日)、山梨県歯科医師会館(山梨県)において、2022年度関東甲信越歯科医療管理学会総会・第28回学術大会(七沢久子大会長)が、「歯科医療管理学からみるSDGs & UHCを考える~自立歩行ができる健康寿命の延伸~」をテーマに開催された。

 本大会ではまだ終息されていない新興感染症の歯科医療管理学としての検証、国民皆保険・弱者救済を勘案したSDGs(Sustainable Development Goals;持続可能な開発目標)& UHC(Universal Health Coverage;すべての人が適切な予防、治療、リハビリなどの保健医療サービスを、支払い可能な費用で受けられる状態)の取り組みを歯科では、どのように対応できるか多方面から検討を加えたいと企画・立案された。

 特別講演では、今井大助氏(医師、今井整形外科院長)が「自立歩行ができる健康寿命の延伸 フレイル予防~整形外科疾患を含めて~」、花形哲夫氏(山梨県開業)が「8020理念に基づいた、健康寿命の延伸~多職種連携による口腔健康管理を考える~」。基調講演では、古屋好美氏(甲府市保健所長)が「新興感染症の検証~地域連携・山梨県の取り組み~」。教育講演では、尾崎哲則氏(日本歯科医療管理学会理事長)が「安全・安心の歯科医療を持続的に提供するためには」、上條英之氏(関東甲信越歯科医療管理学会副会長)が「新興感染症への歯科診療所の対応(施設基準)と 最近の歯科診療報酬制度等~歯科医療管理学的な側面からの今後の対応を考える~」。それぞれが、本大会のテーマに沿った形で講演を行った。

 また、最後のシンポジウム(座長:七沢氏)では、「今後求められる歯科衛生士像を考える~SDGs & UHCの推進を踏まえて~」と題し、土屋あけみ氏(山梨県歯科衛生専門学校教務主任)、合場千佳子氏(日歯大東京短期大学歯科衛生士科教授)、恒石美登里氏(日本歯科総合研究機構主任研究員)、川崎美智子氏(居宅介護支援事業所カンナ所長)、品田佳世子氏(医歯大口腔疾患予防学分野教授)、それぞれが講演・研究発表を行い、今後の歯科衛生士の業務拡大や多様性、知識・技術の高度化が求められていることについてディスカッションされ、継続的に発展させていくということで本会は締めくくられた。

 なお、本会の内容は、オンデマンド配信にて2022年11月25日(金)から12月2日(金)まで配信される予定である。

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