2022年11月24日掲載

歯科医師によるワクチン接種、実質的違法性阻却を認める方針で検討

日歯、定例会見を開催

日歯、定例会見を開催
 さる11月24日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見が開催された。

 堀会長は挨拶の中でまず、きたる2023年4月21日(金)から23日(日)の日程で東京国際フォーラムおよび丸の内・有楽町エリア(いすれも東京都)において開催予定の第31回日本医学会総会2023東京(春日雅人会頭)の学術集会について言及。歯科関連のプログラムとして3つの特別講演を中心に7つのプログラムが予定されていることを報告し、「医科においても歯科との連携や歯科医療の重要性が理解されつつある証と考えている。歯科としても本会の成功に協力したい」と述べ、積極的な参加を促した。

 次に、「新型インフルエンザ等対策特別措置法(感染症にかかわる有事法制)」の進捗について解説がなされた。特に歯科に関係する要点について、厚生労働大臣の要請による歯科医師のワクチン接種について、実質的違法性阻却を認める方向で検討されていることが報告された。

 続いて、電子レセプト請求対応の日歯会員向けレセコンASPサービス「レセック」(株式会社NTTデータ)事業について、1年後をめどに本事業を終了したい旨の正式連絡をうけた件を説明。「NTTデータ社とは協議会を設置し、適切に移管を図っていく。会員ユーザーに不利益がないようていねいに対応したい」と今後の対応方針が示された。

 最後に、日歯の来年度事業計画について特に「2040年を見据えた歯科ビジョン」の具体的なアクションに言及。「新執行部の新しい視点で事業を行うことをふまえ、拡張性と自由度のある内容で計画を進めてほしい」と要望したことが述べられた。

 その後は、尾松素樹常務理事より、令和4年度スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム(SCRP)日本代表選抜大会の研究発表の抄録が日歯ホームページにて一般公開されることが報告された。

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