2022年11月26日掲載

「磨励自彊~これからのインプラント卒後教育を再考する~」をテーマに

第26回公益社団法人日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会開催

第26回公益社団法人日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会開催
 さる11月26日(土)、27日(日)の両日、第26回公益社団法人日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会(近津大地大会長、嶋田 淳理事長)が、東京医科大学病院(東京都)およびWeb配信のハイブリット形式にて、「磨励自彊~これからのインプラント卒後教育を再考する~」をテーマに開催された。

 本大会では、実臨床においてインプラントの卒後教育をどうしていくべきかについて、「キャダバーを用いたサージカルトレーニングについて―医療安全を見据えたインプラント卒後教育にどのように活かすべきか?―」「口腔腫瘍外科医から考える広範囲顎骨支持型インプラントについて」「留学のすすめ ―後悔しない人生のために!―」「広告可能な専門医に向けた新たな目標、方略、評価」の4つのシンポジウムが組まれた。いくつかのシンポジウムでは、大学病院勤務医と開業医、都市部と地方での教育環境・教育資源の格差が課題として浮き彫りになり、各会場では熱い議論が飛び交った。

 また、特別講演「今、“リアル”で話すということ」では森中慎也氏(日大芸術学部放送学科教授)が、教育講演「骨免疫学の最前線~インプラント治療にどう活かすか~」では高柳 広氏(東大大学院医学系研究科病因・病理学専攻免疫学講座教授)が、招聘講演「New bone augmentation method using regenerative medicine」ではShahram Ghanaati氏(Johann Wolfgang Goethe University Frankfurt教授)が登壇した。ワークショップでは「インプラント治療に必要な骨造成(骨増生)アップデート」と題し、丸川恵理子氏(医歯大大学院歯学総合研究科口腔再生再建学分野教授)、山下佳雄氏(佐賀大医学部歯科口腔外科学講座教授)、木津康博氏(神奈川県開業)、松尾 朗氏(東京医科大茨城医療センター歯科口腔外科教授)、それぞれが骨補填材、自家骨を移植材として用いた骨造成の術式、自己血漿・幹細胞移植を併用した術式などを紹介しディスカッションを交わした。さらに、Asia Pacific Implant Society(APIS)Winter Meeting 2022も併催され、Eddie Hsiang-Hua Lai氏(台湾衛生福利部口腔健康司副司長)とI-Jo William Huang氏(北台湾インプラント学会第16代会長)が招かれ講演を行った。

 なお、本会の内容は、オンデマンド配信にて2022年12月5日(月)12:00から2023年1月6日(金)17:00まで配信される予定である。

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