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2009年3月1日

東京SJCD、2008年度第3回例会開催

寺内吉継氏らが世界の主流の根管治療を語る

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さる3月1日(日)、都市センターホテル(東京都)にて、2008年度東京SJCD第3回例会が、エンドの専門治療で著名な寺内吉継氏(神奈川県開業)、吉松宏泰氏(東京都開業)ら2氏を迎え開催された。また、田中志歩氏(神奈川県開業)、武井賢郎氏(長野県開業)らがケースプレゼンテーションを行った。

 寺内氏は「自費で行う根管治療がもたらすモノとは……」と題して講演。発展途上国から先進国の根管治療費を比較して日本が飛びぬけて低水準であることを示し、患者と術者の双方に納得のいく根管治療を施すためには自費治療に移行することが必要と述べた。そのレベルが高い根管治療を行うために必要な知識を、「Ni-Ti製ファイル」「根管洗浄」「破折ファイルの除去」「根管充填用器材(次世代根管充填材、MTAなど)」のパートに分けて解説。若手の受講者らが熱心にノートをとる姿が印象的であった。

 吉松氏は「マイクロエンド2009 checking viewからworking viewへ」と題し講演。いまや世界標準治療となったマイクロスコープを使った根管治療に役立つ器材を紹介した。ミラー・バー・ファイルなどの基本的なインスツルメントから、最新の根管洗浄剤・接着系レジンシーラーまで、実際に使用して各社製品の性能を比較した説明に、参加者は納得のようすだった。

 審美補綴で名高いSJCDの、補綴前段階の確実な治療を求める主旨の今回の講演会は、同会の成熟を感じさせる内容であった。