2023年7月16日掲載

46題のポスター発表と65名の症例発表講演が行われる

(一社)日本インプラント臨床研究会、第17回全員発表研修会を開催

(一社)日本インプラント臨床研究会、第17回全員発表研修会を開催
 さる7月16日(日)、17日(月)の両日、熱海金城館(静岡県)において、一般社団法人日本インプラント臨床研究会(田中譲治会長)による第17回全員発表研修会が開催された。本研修会は、「患者の信頼を得る真の実力を養うためには、みずから発表することが一番」をモットーに、原則として参加者全員が発表を行っている。

 本年度の会員による症例発表は、デジタル歯科・矯正、即時埋入、インプラント周囲炎など11のテーマに分かれ、重鎮とよばれる演者から新進気鋭の若手までが熱のこもった講演を行った。発表は評価者により点数がつけられ表彰された。以下にその結果を示す。

最優秀賞:「重度歯周病患者に対して戦略的抜歯後インプラント治療を行った一症例」岩野義弘氏(東京都開業)
優秀賞:「全顎的アプローチにより28本全歯に補綴を行った症例」甲斐智之氏(兵庫県開業)
優秀賞:「X Guideを用いてソケットリフトを併用し、インプラントを埋入した1症例」津川順一氏(東京都開業)
努力賞:「リッジプリザベーションとVISTAテクニックを応用しGBRを行った審美領域でのインプラント治療」洪 性文氏(東京都開業)

 1日目は全員発表のほか、田中氏(千葉県開業)による「30年を超えるインプラント臨床において遭遇したトラブルからのサジェスチョン」と、井汲憲治氏(群馬県開業)による「35年間の臨床経験から学ぶ、インプラント治療におけるトラブルと対策」の2題の特別講演が行われた。両者はインプラント治療おいて遭遇したインプラントの脱落、インプラント周囲炎、神経の知覚異常、術中・術後の出血などのさまざまなトラブルを提示し、その予防と対策となるアプローチを提示した。2日目は、シンポジウム「全員参加型ディスカッション」も開催された。

 両日ともに活発な質問が行われ、ときには経験豊富なベテランから若手へのアドバイスがなされ、会場には終始熱気が満ちていた。

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