2023年8月24日掲載

国民皆歯科健診の実現に向け、「生涯を通じた歯科健診実現タスクチーム」を設置

日歯、定例会見を開催

日歯、定例会見を開催
 さる8月24日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、高橋英登会長)による定例記者会見が開催された。

 冒頭、高橋氏は挨拶のなかで、「生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)実現タスクチーム」を設置することが理事会にて決定したことを報告した。本タスクチームは、ライフステージごとに応じた効果的・継続的な歯科健診の実現を目的としており、具体的には歯科健診の内容やエビデンスを整理することで、実現に向けた活動を行うとのことが述べられた。なお、チームのメンバーや詳細な活動方針については本年中に確定させ、日歯の役員のみでなく外部から各領域に長けた有識者を招いて構成する方針が示された。

 続いて、蓮池芳浩副会長より本年4月に発足した「こども家庭庁」に対し、日歯から要望した事項が報告された。蓮池氏は、高橋執行部の掲げる柱の方針の1つである生涯にわたる歯科健診を実現させるべく、特に乳幼児において1歳6か月児健康診査や3歳児健康診査という節目の健診はあるものの、その後6歳になるまでの期間途切れてしまうことに言及し、継続的な健診の実施を要望した。あわせて、妊娠期から子育て期における歯科医療の充実を目的に「子育て世代包括支援センター」に対し、歯科関係職種の設置の義務化を要望したことが補足された。

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