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2009年3月5日

日歯、緊急記者会見を開催

大久保会長、朝日新聞の報道について「失望」とコメント

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 さる3月5日(木)、歯科医師会館にて日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)による緊急記者会見が開催された。本会見は、さる2月27日(金)の朝日新聞の朝刊に、歯科医療と診療報酬体系のあり方に対して、事実とは異なった内容が掲載されたことによるものであり、3月5日付で朝日新聞東京本社編集局長宛に抗議文を送付したことが報告された。

 席上、大久保会長は報道記事に至る経緯について、「2月24日の朝日新聞記者の取材内容は、今回の診療報酬改定のあり方と医療費の財源確保も含めた今後の診療報酬改定のあり方であったが、われわれの意見とは明らかに異なった内容であった」と述べ、記事中の診療報酬を巡る構図についても、「(診療報酬改定は専門性を盾に見えない部分で決定する)この考えは、まったくの誤解である。さらに出身大学を記載し、あたかも人脈がつながっているかのような誤解を与えている」と、出身大学と診療報酬改定の関係性を否定した。さらに、「日本の言論界をリードしてきた新聞社であり、私も購読者の1人であるが、正直失望した」と、今回の報道に対して憤りをあらわにした。

 引き続き、渡辺三雄常務理事は記事の問題点について、「全国の訪問診療を行っている歯科医師すべてが不正請求を行っているかのごとき記載で、たいへん問題である」と述べた。さらに、記事中の「歯科医療費 改定幅を超す伸び」に対しては、厚労省より発表されている概算医療費の伸び率の資料をもとに詳説。2008年度改定の文書提供の廃止や歯科疾患管理料などの見直しも含め、国民の声を反映した調査結果をもとに中医協で議論・決定している旨を強調し、「改定は適切に行われている」と主張した。

 日歯の抗議文による朝日新聞社側の今後の動きに注目が集まる。