2023年10月29日掲載

貴島佐和子氏が招聘され、長期症例をもとに歯科衛生士のかかわり方を考える

日本臨床歯科学会東京支部、 Webハイジニストミーティングを開催

日本臨床歯科学会東京支部、 Webハイジニストミーティングを開催
 さる10月29日(日)、日本臨床歯科学会東京支部Webハイジニストミーティング(日本臨床歯科学会東京支部主催、大河雅之会長)がWeb配信にて開催された。

 今回は貴島佐和子氏(フリーランス歯科衛生士)が招聘され、「オーバー40だから伝えたいあれこれ」の題で講演。臨床歴40年を超えた貴島氏ならではの経験をもとに、どのような症例であっても術中管理を徹底すること、基本治療計画を立ててかかわることで恐れることなく対応できることを示した。そのうえで、確実に成果をあげられる技術も大切だとし、それには基本的な技術が必要であり、向上を目指して日々努力するようエールを送った。

 さらに、患者、そして自身の変化とともに語られた45年の長期症例では、出産や育児、介護、病気、入院など山あり谷ありの人生のなかで、治療だけではなく心身の安定のためのサポートなど歯科衛生士としてのかかわり方も変わっていくことが示された。症例に携わった歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士のコメントが紹介され、それぞれの立場で患者の変化にあわせた対応ができたからこそ、長期にかかわれた症例だと振り返った。

 講演では、さまざまな症例が紹介されたが、随所で、関連知識として糖尿病や歯周病検査について土屋和子氏(株式会社スマイルケア代表)が詳説し、参加者が理解を深める一助となった。

 参加者からの質問も多く寄せられ、貴島氏、土屋氏をまじえたディスカッションでは長く臨床に携わってきたからこそのリアルな知恵やアドバイスが飛び交い、現地開催さながらの盛り上がりをみせた。

 次回は、きたる2024年7月7日(日)の開催を予定している。

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