2024年1月28日掲載

歯科衛生士の心に情熱の火を灯す1日に

第6回歯科衛生士スタディグループ奥山会がハイブリッド形式にて開催

第6回歯科衛生士スタディグループ奥山会がハイブリッド形式にて開催
 さる1月28日(日)、第6回歯科衛生士スタディグループ奥山会(奥山洋実主宰)が、連合会館(東京都)とWeb配信のハイブリッド形式にて「地域医療チーム医療をしよう」をテーマに開催され、約200名が参加した。

 午前は、奥山氏(歯科衛生士、オーラルケアクリニック新宿有田歯科医院)による開会の挨拶の後、田邊裕二氏(神奈川県開業)と、同院勤務の水野真奈美氏(管理栄養士)、村山勢津子氏(歯科衛生士)による、「新規開業から2年。目標をもったチーム医療の実際」の講演が行われた。「日本を健康にしたい」という思いで、母子へアプローチできる歯科医院を目指して開業した経緯と、その熱い想いに応えて連携しているスタッフたちからの報告が行われた。

 次に、中原維浩氏(東京都開業)と同院勤務の森 慎恵氏、山中春菜氏(ともに歯科衛生士)による「待っているだけじゃチーム医療はできない~最高の地域医療を目指して~」の講演が行われた。まず、歯科衛生士により理想のチーム医療を成し遂げるために、働きやすい環境への変革にみずから取り組んでいった経緯が述べられた。その後、中原氏から今後の歯科医療に重要となる地域包括支援システムについて、日本の政策の方針も交えながら解説が行われた。

 午後は、7人の歯科衛生士によるプレゼンテーションが行われた。以下に演題と演者を示す。

「一期一会」清田菜津美氏(ブレーメン通りのたぶち歯科)
「『健康』を守る歯科衛生士を目指して」小田千尋氏(あすなろ歯科)
「熱い同志が出来て変わった私の歯科衛生士人生」安田紀子氏(戸塚駅前トリコ歯科)
「チーム医療のために何が必要?~患者さんのために私ができること」戸澤実香氏(戸塚駅前トリコ歯科)
「5年間の奮闘~振り返ってこれからを」中込早恵氏(ハニー歯科)
「お掃除マシーンからの脱却~患者さんの笑顔が私の自信に」寉田麻美氏(ハニー歯科)
「治せるDHを目指して」吉田美知子氏(大名さとう歯科)

 午後の演者は、全員今回が初めての発表とのことで、奥山氏との出会いや担当患者さんへの思いについて、緊張した面持ちで語った。

 最後に、谷口威夫氏(長野県開業)による総括と奥山氏による活動報告や今年の活動予定が報告された後、締めの挨拶と今回の演者への表彰式が行われた。

 発表中に思いがあふれて涙ぐむ演者や、初めての発表に緊張する演者へ、勤務先の院長より励ましの声援が発せられるなど、会場全体で歯科の未来への熱い思いを共有する1日となった。

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