2024年2月10日掲載

競技パフォーマンスに貢献できる歯科医学について講演

日本スポーツ歯科医学会認定研修会がオンラインにて開催

日本スポーツ歯科医学会認定研修会がオンラインにて開催
 さる2月10日(土)、日本スポーツ歯科医学会認定研修会(東京歯科鍼灸統合勉強会〔TIADS〕主催)が「徹底的に!!スポーツ歯科医学臨床」のテーマでオンラインにて開催された。当日は、TIADS主宰の関根陽平氏(東京都開業)が講師を務めた。

 関根氏はまず、「スポーツ歯科医学は歯科医師と歯科技工士と歯科衛生士がチームで行うオール参加歯科医学である」と述べた。また、野球、サッカー、テニス、スピードスケート、フィギュアスケートのトップアスリートのプレー中の写真を供覧したうえで、「トッププレーヤーは、競技中の力を発揮している時、必ずしも噛みしめてはいない」と述べるとともに、「噛むことによって競技のパフォーマンスが上がるというわけではない」との意見を述べた。

 そして、どうしたら競技のパフォーマンスが上がるのかということに関して、「サッカーなどのスポーツでは出血しているとゲームから退出しなくてはならなくなるので、まずは外傷予防をすることが何よりも重要」と訴えた。

 その後、みずからがチームデンティストを務めるさまざまなスポーツの選手の外傷の症例を紹介し、マウスピースを装着する重要性を訴えた。また、「ジュニアやユースの選手などへのマウスピースの普及には、選手に歯の重要性を教育するだけでなく、トップアスリートが実際に使用していることが何よりも力になる」と主張した。

 本研修会では、きたる2月23日(金)、新東京歯科技工士学校(東京都)においてマウスピース製作のハンズオンセミナーを別途開催する予定である。

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