2024年3月10日掲載

「5-D Japan Next generation~次世代への継承Ⅱ~」をテーマに

5-D Japan第13回総会開催

5-D Japan第13回総会開催
 さる3月10日(日)、ザ・グランドホール(東京都)において、5-D Japan第13回総会(石川知弘氏、北島 一氏、福西一浩氏、船登彰芳氏、南 昌宏氏:ファウンダー)が「5-D Japan Next generation~次世代への継承Ⅱ~」をテーマに開催され、歯科医師、歯科衛生士ら300名が参集し盛会となった。

 まず、船登氏(石川県開業)による開会挨拶の後、藍 浩之氏(愛知県開業)、吉松繁人氏(福岡県開業)のモデレーターのもと、午前のセッションが行われた。演題および演者を以下に示す。

「根未完成歯の自家歯牙移植を考察する」青山貴則氏(北海道開業)
「できる?とできた!は違う?」田中健久氏(東京都開業)
「歯間乳頭欠損部へのアプローチ」内藤浩司氏(東京都開業) 
「5-Dで学んだ知識と技術の中で有用となる、矯正の必要性と可能性」地川弘一氏(東京都開業)

 なかでも田中氏は、5-Dデンチャーコース講師の吉松氏と奥野幾久氏(大阪府開業)から学んだ義歯製作の考え方を基軸とした“YODenture”について紹介。特に、さまざまな義歯製作工程のなかでデンチャースペース採得のためのピエゾグラフィーの重要性とその臨床的なポイントについて解説した。

 午後は、福西氏(大阪府開業)、北島氏(静岡県開業)のモデレーターのもと、以下の講演が行われた。演題および演者を以下に示す。

「日常臨床におけるオルソインプラントセラピーの実践」丹野 努氏(栃木県開業)
「深い歯周ポケットに遭遇した時のTheranostics」安部貴之氏(静岡県開業)
「Soft tissue stabilityから考える歯周組織再生療法~Supracrestal regenerationに向かって~」片山明彦氏(東京都開業)
「Interdisciplinary Treatment Cases based on 5-D Consensus」鈴木健造氏(東京都開業)

 なかでも片山氏は、歯周病により骨欠損と歯肉退縮や歯間乳頭喪失が併発している症例に対し、硬組織および軟組織を同時に再生する“Supracrestal regeneration”の可能性について、最新の文献と症例をとおして詳しく解説した。

 1日をとおし、本会が掲げる“Pursuing excellence in dentistry”の理念が次世代の歯科医師へ確実に継承されていることが伝わる総会となった。最後に、南氏(大阪府開業)が閉会の辞を述べ、熱気に包まれたまま終了した。なお、次回の第14回総会は、きたる2025年3月9日(日)に開催予定。

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