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2009年3月20日

日技、第89回代議員会開催

海外委託技工物問題や会員減少問題の質疑目立つ

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 さる3月20日(金)、日本歯科技工士会館にて日本歯科技工士会(以下、日技、中西茂昭会長)による第89回代議員会が開催された。

 冒頭、中西会長は会長挨拶のなかで、「平成21年度の厚労省科学研究『歯科関連職種における技術能力向上に寄与する試験のあり方の研究』が予算化され、歯科技工士の統一試験が具体的に進展する」と述べ、日技も統一試験の早期実施に向けた環境整備を図っていくとした。

 議案については、「第1号議案 平成21年度事業計画承認の件」「第2号議案 平成21年度予算承認の件」など、上程された4議案のいずれも賛成多数で承認された。なかでも、「第3号議案 平成21年度都道府県技組織拡充対策費支給に伴う入会金積立金会計取り崩しの件」では、入会促進のために財源を切り崩す議案が承認された。

 また、各地区ブロックより出された質問・要望事項については、海外委託技工物の問題や会員の減少問題、設備構造基準に対する問題など、組織率の向上や入会促進への対応を望む声が多く聞かれた。

 なお、日技資料によると、現在の会員数は12,254名(平成21年2月28日現在)であり、同年度累計で入会者がゼロの県は9県にのぼり、1桁の県が8割となっている。入会促進のために財源を切り崩す議案が承認されるほど、会員の減少は厳しい状況にあるようだ。