2024年4月10日掲載

門間陽樹氏、岡 浩一朗氏が登壇

ネスレ日本、「オフィスワーカーのためのブレイク革命」を開催

ネスレ日本、「オフィスワーカーのためのブレイク革命」を開催
 さる4月10日(水)、プレスセミナー「オフィスワーカーのためのブレイク革命」(ネスレ日本株式会社主催)が、ネスレ日本東京コマーシャルオフィス(東京都)とWeb配信にて開催され、多数の報道関係者が参集した。新年度に多くの人が新たな生活習慣を始めることを受け、日本人の健康課題の1つである「座りすぎ習慣」について警鐘を鳴らすのが本セミナーの目的である。

 嘉納未來氏(ネスレ日本株式会社執行役員)による主催者挨拶のあと、門間陽樹氏(東北大大学院准教授)が「これだけは知ってほしい『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』のポイント~オフィスでもできる筋トレを添えて~」の題で講演した。

 厚生労働省による「健康づくりのための身体活動・運動ガイド」は、2023年に10年ぶりに改訂された。今回の改訂では、初めて「座位行動」(座りっぱなし)に対する注意喚起が盛り込まれた。座位時間と死亡リスクについては、座位時間が8時間を超えると死亡リスクが顕著に上がっていくと報告されている。また、日本人は先進国でも1日の座位時間が長い傾向にあるという。そこで、オフィスでもできる筋トレとして、かかと上げ(カーフレイズ)などが実演を交えて紹介された。

 コーヒーブレイク後、続いて「座りすぎ」研究の第一人者である岡 浩一朗氏(早稲田大教授)が登壇。「次世代の健康経営推進のための一丁目一番地~オフィスワーカーが元気で健康になるための座りすぎ対策~」の題で講演した。座りすぎがわれわれの体にもたらす短期的・長期的影響は、メタボや脳卒中、心筋梗塞、がんリスクの向上、認知機能やメンタルヘルスの低下などさまざまだが、ここでは労働者の生産性(ワークエンゲージメント)への影響が強調された。また労働生産性を保つには、仕事の合間にちょっと立って動くことが良く、そういう意味でコーヒーブレイクは理にかなっていることが示された。

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