Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2009年3月22日

平成19年度文部科学省委託事業・社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム「歯科衛生士のための学び直しシンポジウム」開催

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる3月22日(日)、東京国際フォーラムにて、「歯科衛生士のための学び直しシンポジウム」が、明倫短期大学(花田晃治学長)主催のもと開催された。

 同短期大学は、文部科学省の事業「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」の指定校である。これは、社会人の「学び直し」のニーズに対応した良質な教育プログラムの普及を進めることを目的に、大学等に対して幅広い教育研究資源を活かし、すぐれた学修プログラムの開発・実施を委託するもので、同短期大学は平成19年度から3年間の委託を受け、「潜在的歯科衛生士の再就職促進のための教育・研修・スキルアッププログラム」の事業を展開している。これまでにさまざまな講義・実習等を実施し、2年度最後のまとめとして本シンポジウムを開催した

 シンポジウムでは、2題の基調講演「医療制度変革の時代における歯科衛生士の役割―専門職にとって学びなおしとは―」(池主憲夫氏、日本歯科医師会常務理事)と、「歯科衛生士の現状と今後の展望」(金澤紀子氏、日本歯科衛生士会会長)の他、2つのシンポジウム「歯科衛生士の卒後教育」と「歯科衛生士の学び直し・キャリアアップ」が行われた。

 慢性的な歯科衛生士不足は社会問題に発展していくと思われ、潜在的歯科衛生士すなわち歯科衛生士ライセンス保持者の職場復帰が求められる。本シンポジウムでは、日本歯科医師会の考えや都道府県歯科衛生士会、歯科衛生士養成学校などでの取り組みが紹介されたが、潜在的歯科衛生士の把握や、ニーズにあったプログラムの開発、復帰可能な環境整備など、困難な面が多々ある。とはいえ、少子高齢化や歯科衛生士養成学校入学者数が減少している昨今では、今回のような取り組みは避けては通れないものであるため、歯科界全体が一丸となって策を打つべき問題であることを、あらためて認識させられる会となった。