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2009年4月29日

SJCDテクニシャンコースOB会特別講演会開催

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 さる4月29日(水)、千里ライフサイエンスセンター(大阪府)において「SJCDテクニシャンコースOB会特別講演会」が開催された。

 さる4月29日(水)、千里ライフサイエンスセンター(大阪府)において「SJCDテクニシャンコースOB会特別講演会」が開催された。

 SJCDテクニシャンコースは、寺尾登喜雄氏(兵庫県歯科技工所開業)・西村好美氏(大阪府歯科技工所開業)・桜井保幸氏(奈良県歯科技工所開業)の3名を講師とし、大阪SJCDの技工コース(一期定員20名)として1996年に発足。以後、13年にわたりSJCDの理念と技工の実際を伝えるコースとして人気を博している。その受講生OB主催によって行われた本会は、SJCDの理念を今一度、再確認すべく、また新しい時代の流れにいかに対応していくかの方向性を示すことを目的に開催された。演題と演者を以下に示す。

「歯科治療における三大要素」:木原敏裕氏(歯科医師、奈良県開業)
「日常臨床におけるプロビジョナルレストレーションの使い方」:藤本光治(歯科技工士、大阪府勤務)
「歯科技工における治療咬合の要件」:藤尾 明氏(歯科技工士、大阪府勤務)
「口腔内環境を考えた審美修復―All Ceramicsの選択基準:審美修復を成功させるポイント―」:川内大輔氏(歯科技工士、奈良県勤務)
「審美修復と歯科技工」:西村好美氏(歯科技工士、大阪府開業)
「MIコンセプトに基づくインプラント治療~simple&sure~」:桜井保幸氏(歯科技工士、奈良県開業)
「インプラント技工の現状」:寺尾登喜雄氏(歯科技工士、兵庫県開業)
「SJCDの概念―咬合、補綴治療の考察」:本多正明氏(歯科医師、大阪府開業)

 本多氏の講演では、総括としてSJCDの理念とそのゴールが再度顧みられ、患者の長期的な健康維持、つまりは「補綴物が患者の口腔内で良好に長持ちすること」が補綴治療の本質であると訴えた。また、本多氏は最後にたくさんの歯科技工士を前に「これからの歯科技工士には科学性をもった「デンタルテクノロジスト」であってほしい」とし、今後の歯科技工士への期待を述べた。

 当日は約450名の歯科医師・歯科技工士・学生が集まり、サテライトを出すほどの盛況ぶりで、会場は熱気に包まれた。なお、今後のSJCDテクニシャンコースは、藤本・藤尾・川内の3氏が講師となり、寺尾・西村・桜井氏はアドバイザーとして運営されていくとのこと(コースディレクターは木原氏)。実力派の若手を講師に据え、さらなる前進を続ける同コースは、今後も関西の若手歯科技工士を魅了し続けるだろう。