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2009年5月14日

第47回日本小児歯科学会大会・総会開催

約1,800名の参加者集め、連日盛会となる

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 さる5月14日(木)、15日(金)の2日間、大阪大学コンベンションセンターにおいて、第47回日本小児歯科学会学術大会および総会(大嶋 隆大会長)が、「原点にもどって」をテーマに盛大に開催された。

 会場では、特別講演2題、臨床講演6題、基礎講演6題、医療講演2題、宿題報告、教養講座、学術委員会フロアシンポジウム「メインテーマ:小児歯科医のための早期歯列咬合誘導」、口頭発表32題、展示発表(ポスターセッション)169題、認定歯科衛生士研修セミナーをはじめとした多くのプログラムが盛り込まれ、会員からは「学びたいことが的確に学べる」と好評であった。

 なかでも、時代を反映してか、医療講演の2題「小児歯科における医療安全管理と感染対策」(藤原卓氏、長崎大医歯薬学総合研究科小児歯科学分野教授)、「これからの小児歯科保健を考える」(鳥山佳則氏、厚労省医政局歯科保健課課長補佐)では、熱心にメモをとる参加者の姿が多く見受けられた。とくに鳥山氏の講演は、小児歯科保健の現状解説だけにとどまらず、「医療の質的向上」と「健康志向への対応」という歯科保健医療の最近の動向全体を把握するうえでたいへん役立ったとの声が臨床家・大学人双方から聞かれた。

 また、咬合誘導への関心が高まるなか行われた宿題報告「乳歯列期からの咬合誘導-形態と機能の調和をめざして-」(木本茂成氏、神歯大小児歯科学分野教授)では、「形態と機能」「歯齢別咬合誘導の流れ」「叢生の発現について」「成長期におけるMFTの重要性」との流れで講演が行われた。多くのケースとともにわかりやすく解説がなされるとともに、矯正歯科医と小児歯科医の考え方の違いなどにも触れられ、ホールは熱気に包まれた。その他、ポスターセッションでも各所で熱いディスカッションが行われ、大会の充実ぶりを物語っていた。