さる6月4日（木）、よみうりホール（東京都）において、「2009年 歯の健康シンポジウム」（日本歯科医師会、読売新聞社主催、パナソニック、パナソニック電工協賛）が「しあわせの秘訣は口腔ケア―就活・婚活は自分磨きから―」をテーマに開催された。平日にもかかわらず約1,000名が参加した。

　会場では、大久保満男氏（日本歯科医師会会長）、浅野紀元氏（東京都歯科医師会会長）の挨拶に続き、基調講演「美しさと活力を歯周病予防から」（安井利一氏、明海大学長）、実践講座「歯ぐきエステ＆電動ブラッシング教室」（宝田恭子氏、東京都開業）が行われた。

　安井氏は、8020達成者の生活状況のデータや歯周病が全身に及ぼす影響について解説し、歯周病予防の原則であるホームケアとプロフェッショナルケアの重要性を述べた。宝田氏は、講演のなかで女性ホルモンと歯周病の関係について触れ、歯周病の予防には日頃からの口腔ケアが大切であることを訴えた。また、歯肉エステを実際に披露し、参加者とくに女性は熱心に聞き入っていた。

　その後のパネルディスカッションでは、安井氏、宝田氏、山田昌弘氏（中央大文学部教授）、特別ゲストの佐藤琢磨氏（レーシングドライバー）が登壇。今回のサブテーマである「婚活」の造語者である山田氏は、婚活時代の生き方について、「目的達成のためには自分を磨き、積極的な行動が大切」と述べた。佐藤さんはレースの体験談を織り交ぜながら、歯の大切さやテーマにもある就職活動についても触れ、「今までたくさんの方にサポートしていただいた。早くレースに復帰できるように自分を信じ、活動していきたい」と前向きに語った。