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2009年6月14日

東京歯科大学歯科衛生士専門学校同窓会 卒後研修セミナー開催

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 さる6月14日(日)、東京歯科大学水道橋病院血脇記念ホール(東京都)において、東京歯科大学歯科衛生士専門学校同窓会(中井麗子会長)卒後研修セミナーが開催され、卒後間もない58期生からベテランまでの歯科衛生士が参集した。今回は「歯周治療・ブラッシング指導での歯肉の見方-病理と臨床の視点から」をテーマに、三上直一郎氏(東京都開業)と橋本貞充氏(東歯大病理学講座准教授)による講義が行われた。

 中井会長による挨拶で開会した本セミナーは、まず三上氏が「歯肉を診る・歯肉を読む」と題し、さまざまな病状や生活習慣が投影された歯肉が写されている口腔内写真を示しながら、臨床で歯肉の問題点を歯学的に「診る」ことと、患者の生活やセルフケアを「読む」ことについてセミナーの導入部分として解説した。

 続いて橋本氏の病理学的見地からの解説をメインに、三上氏のコメントを挟みながら本セミナーの標題についての講義が行われた。ときどき笑いの起こる和やかな雰囲気ながら、歯肉の状態によって異なる細胞構成、炎症などの症状を起こす細胞の動き、喫煙が引き起こす歯肉の線維化、歯石はなぜとらなければならないかなど、歯科衛生士が日ごろ確認・判断している症状や施術に対し、病理学という違う角度からなされた解説に、参加者は興味深く聞き入っていた。

 閉会後も参加者が両氏への質問のために列を作るなど、今年学校創立から60年を迎えた同校同窓会の、ますますの発展が期待されるセミナーとなった。