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2009年7月12日

Club GP 創立8周年記念大会盛大に開催

矢谷阪大教授らの講演に会場がわく

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 さる7月12日(日)、梅田スカイビルタワー(大阪府)において、若手歯科医師が精力的に活動を行っていることで注目されているClub GP(佐藤琢也代表、大阪府開業)の創立8周年記念大会が、150名以上の参加者を集め盛大に開催された。

 会場では、奥野幾久氏(太田歯科)による司会のもと、特別講演2題、会員発表2題の4講演と業者紹介・展示が行われた。演題・演者は以下のとおり(講演順)。
・会員発表1「本当にインプラントはブリッジよりも有効か?」鈴木秀典氏(サンスター千里歯科診療所)
・特別講演1「補綴装置の生存率と失敗のリスクファクター」矢谷博文氏(阪大大学院教授)
・会員発表2「セラミックレストレーション、知識の整理と臨床応用」佐藤琢也氏(デンタルインプラントセンター大阪)
・特別講演2「インターディシプリナリーとマテリアルセレクションを考える」西村好美氏(デンタルクリエーションアート)

 特別講演で登壇した矢谷氏は、現在の歯科界の動向、そして最新のEBMの考え方、研究論文の誤りのない読み方について示した後、「補綴歯と非補綴歯の運命の比較」「部分床義歯が残存歯の生存に及ぼす影響」「インプラント治療が残存歯の生存に及ぼす影響」などについて、考察を行った。臨床家にとっては注目すべき話題ばかりであり、多くの参加者がメモを取りながら真剣に聞き入っていた。

 西村氏は、歯科技工士である自身がなぜ、今春歯科衛生士免許を取得したかという点について、Longevityにつながる口腔ケアのことを知りたかったからとしたうえで、本論に入った。修復治療の4大目的である「審美」「機能」「構造」「生物学」の真のポイントについて解説するとともに、メタルセラミックスとオールセラミックスの利点・欠点およびマテリアルセレクションの考えを示した。

 会員発表で登壇した鈴木氏は研究結果の読み方を示してうえで、生存率とQOLの両点からインプラントとブリッジを評価した。また、佐藤氏はセラミックのClassification、ジルコニアの詳細、そして審美的に優れたケース提示とそこから導かれた考察を示し、会場がわいた。