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2009年7月18日

OJ 2009年(8th) 年次ミーティング

小川隆広氏、インプラントへの紫外線照射の有効性について初めて語る

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 さる7月18日(土)、19日(日)、ベルサール九段(東京都)において、オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(以下、OJ、上田秀朗会長)2009年・年次ミーティングに、約300名が参集し、盛大に開催された。

 1日目の午前は、さる2月開催のOJミッドウィンターミーティングで選出された6名の演者による会員発表が行われ、島田昌明氏(山口県開業)、寺本昌司氏(大阪府開業)、鍋島弘充氏(愛院大講師)、高井康博氏(広島県開業)、小野晴彦氏(大分県開業)、梅津清隆氏(東京都勤務)がそれぞれ登壇した。

 午後は、特別講演において小川隆広氏(UCLA歯学部准教授)がインプラントへの紫外線照射の有効性に言及した。小川氏によれば、通常用いられているチタンインプラントは、空気中の炭素が表面に付着することにより、親水性・骨接着能が著しく低下してしまっている(チタンのエイジング)。そこで、特殊な機器を用いてチタンインプラントに紫外線を照射することにより、表面の炭素を壊すことができ、親水性・骨接着能を大幅に高められる。また、オッセオインテグレーションに必要な細胞の機能をより活性化させることができるとされる。すでに各メディアにおいて注目を集めているこのテーマが小川氏によって詳述されたのは初めてであり、会場は大いに熱気に包まれた。

 2日目は「CT・CAD/CAMによって変わるインプラント治療」をテーマに、講演およびシンポジウムが行われた。

 午前はまず、菅井敏郎氏(東京都開業)が基調講演の中で、より安全で確実なインプラント治療を行うためのCTおよびコンピュータガイドシステムの活用法について解説した。続いてのシンポジウムでは基礎編として、十河基文氏((株)アイ・キャット)が「ITによるCT撮影からガイディッドサージェリーまで―iCATナビゲーションシステムの開発から得たこと」、三好敬三氏(東京都開業)が「ホスピタリティー・コンセプトに基づくインプラント治療」と題した講演を行った。

 午後のシンポジウムでは応用編として、石川知弘氏(静岡県開業)が「コンピューターシミュレーションの応用」、白鳥清人氏(静岡県開業)が「NobelGuideの臨床応用」、山下恒彦氏(デンテックインターナショナル(株))が「MIコンセプトを考慮したインプラント審美補綴」と題した講演を行った。

 また、例年どおり、歯科技工士セッション、歯科衛生士セッションも併せて開催され、それぞれ盛況を博した。