さる7月20日（月）、ベルサール神田（東京都）において、「JIADS宮本新理事長就任記念講演会 Succession & Progress 継承―そして、さらなる飛躍へ」（JIADS主催、宮本泰和理事長）が開催された。本講演会は、国内屈指のポストグラデュエートコースとして著名なJIADSの理事長が小野善弘氏から宮本氏に交代することを記念して開催されたもの。会場には多数の来賓・参加者が参集し、その注目度がうかがわれた。

　演壇には宮本氏をはじめとするJIADSの講師陣がつぎつぎに登壇し、演題は延べ11題となった。内容はJIADSコンセプトの再考や補綴装置と歯周組織との調和、そしてインプラント治療や再生療法など多岐にわたったが、いずれもJIADSコンセプトの根幹をなす「Cleansability(清掃性)」「Predictability（予知性）」「Longevity（永続性）」、そして「だれが行っても同様な結果が得られる確実な術式」を軸としており、講師陣の確固たる治療姿勢を感じさせるものであった。

　なお、宮本氏の演題は「切除療法と再生療法 ～治療結果の永続性を求めて～(午前の部)」「Esthetic Implants ～インプラント周囲組織の長期的安定性～（午後の部）」の２題。前者ではJIADSの歴史を振り返りながら長期症例をつぎつぎに供覧・考察し、後者では抜歯窩へのインプラント埋入時に問題となる唇側骨および唇側歯肉のマネージメントについて考察した。