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2009年8月27日

第15回日本摂食嚥下リハビリテーション学会開催

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 さる8月28日(金)・29日(土)の両日、名古屋国際会議場(愛知県)において、第15回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会(馬場 尊大会長)が開催され、言語聴覚士、歯科医師、看護師、医師、栄養士、歯科衛生士など多職種の5,000人超が参集した。

 今回は「限界に挑む-Overload principleの流儀-」をテーマに、「摂食・嚥下リハビリテーションの実力」と題された会長講演、海外からJoAnne Robbins,Ph.D.氏(ウィスコンシン大薬学部・老人病研究教育臨床センター)による「Dysphagia Intervention:From Compensation to Exercise and Rehabilitation」など2つの招待講演、3つの教育講演、5つのシンポジウム、5つの指定テーマ講演、市民公開講座「摂食・嚥下リハビリテーションの歴史と未来」、また「歯科衛生士」を含む6つの交流集会などが行われ、ほとんどの会場が満席状態となった。

 28日に開かれた交流集会「歯科衛生士」では、佐藤陽子氏(宮城高等歯科衛生士学院、歯科衛生士)が「歯科衛生士の行う接食・嚥下リハビリテーションのための専門的口腔ケア-その能力の育成と向上を目指した教育の取り組み-」と題し、みずから勤める歯科衛生士学校の摂食嚥下咀嚼指導を取り入れたカリキュラムや、多職種協働を念頭においた教育方針について講演した。つづいて牛山京子氏(山梨県歯科衛生士会、歯科衛生士)は「認定制度における歯科衛生士の役割と現場での取り組み」と題し、山梨県歯科衛生士会における日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定歯科衛生士の取得にむけた研修実施などの取り組み、またその専門性を取り入れて患者の対応に当たった症例などを紹介した。

 29日に行われた口演「補てつ・装具」では、舘村 卓氏(阪大大学院歯学研究科高次脳口腔機能学講座准教授)が座長を務め、6演題の発表を行った。前プログラムに市民公開講座があったためか、質疑応答に患者側の意見が出されるなど、会場の空気がにぎやかなものとなった。

 次回は、新潟市の朱鷺メッセにて、植田耕一郎氏(日大歯学部摂食機能療法学講座教授)を大会長として開かれる予定。