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2009年10月25日

「歯科新時代 CAD/CAMの現状から近未来 ―Basicな技術からAdvanceまで―」開催される

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 さる10月25日(日)、シェーンバッハ・サボー(東京都)において、講演会「歯科新時代 CAD/CAMの現状から近未来 ―Basicな技術からAdvanceまで―」(CAD/CAMシンポジウム実行委員会主催)が開催された。本講演会は、CAD/CAM関連7社(城楠歯科商会、ジーシー、スリーエムヘルスケア、大信貿易、ノーベルバイオケアジャパン、ノリタケデンタルサプライ、モリタ)が連合し、CAD/CAMシステム全体に共通する優位性を訴えるために開催されたもの。

 当日の演題は、(1)「本会の主旨説明」(坂 清子氏、ノリタケデンタルサプライ顧問)、(2)「歯科医療を変革するCAD/CAMシステムと新素材」(宮崎 隆氏、昭和大歯学部長)、(3)「ジルコニアを応用した審美修復と技工の実際」(山田和伸氏、カスプデンタルサプライ カナレテクニカルセンター)、(4)「CAD/CAM時代の臨床のおさえどころ」(高橋英登氏、東京都開業)、(5)「CAD/CAMシステムの臨床的優位性」(小濱忠一氏、福島県開業)、(6)「ジルコニアを使用した歯科臨床における審美的アプローチ」(高橋 健氏、Dental Laboratory Smile Exchange)、(7)「CAD/CAMシステムの今後の課題」(末瀬一彦氏、大歯大歯科技工専門学校校長)、の7題。

 これらの演題の要旨は、総体として(1)最新のCAD/CAMシステムおよびセラミック材料によれば、すでに臨床上問題ない精度の補綴装置が製作できること、(2)基本的な支台歯形成や印象採得、そして装着には従来どおり歯科医師の技量が必要なこと、(3)いかにCAD/CAMシステムが進化しようとも、構造力学・材料学的な見地からの適応症の判断が不可欠なこと、(4)CAD/CAMシステムの精度は、装置本体はもとよりそれを操作する歯科技工士によって保たれること、(5)今後のCAD/CAMシステムの進化の方向性としては、より充実した手術支援や構造解析による強度計算、そして顎運動の読み込みや支台歯形成の自動化などが考えられること、の5点が主であった。現在のCAD/CAMシステムの到達点と将来展望を多くの切り口から述べた各演題に対し、参加者らは終始注目していた。また、全演題終了後のディスカッションにおいても活発な質疑・応答が繰り広げられた。