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2009年11月15日

GC友の会学術講演会 東京講演会開催

「診療室・技工室から補綴臨床を考える」をメインテーマに

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 さる11月15日(日)、大手町サンケイプラザ(東京都)において、GC友の会学術講演会(ジーシー主催、中尾 眞代表取締役社長)が「補診療室・技工室から補綴臨床を考える~わたしたちが経験してきたこと~」をメインテーマに340名が参加して開催された。本講演は、吉田秀人氏(神奈川県開業)、松田光正氏(熊本県開業)、山口周行氏(シュウデンタルラボ)、遊亀裕一氏(山手デンタルアート)の4名(歯科医師・歯科技工士各2名)によるパネルディスカッション形式で行われた。

 まず、午前の部では、「きもちよく収まり精度の高い補綴物製作のポイント」をテーマに吉田氏と山口氏が基調講演を行った後、この2名を進行役にパネルディスカッションが行われた。パネルディスカッションでは、精密な補綴物を製作するための印象採得と模型製作について、活発な意見交換が行われた。

 午後の部では「補綴物製作に必要な情報とイメージの共有」をテーマに松田氏と遊亀氏が基調講演を行い、その後に両氏が進行役となってパネルディスカッションが行われた。遊亀氏の講演では、「歯科医師と歯科技工士が情報を共有するために画像を活用するべき」として、顔貌やエックス線写真、プロービングチャートなどを列挙し、それぞれの資料から得られる情報について示した。また、パネルディスカッションでは、吉田氏がオリジナルの「技工依頼書」を提示し、「自分のイメージしたものを伝えるには、絵などでイメージを伝えることが必要」と述べたのに対し、山口氏は「このくらいていねいな依頼書を書いてもらえると分かりやすい」と述べた。松田氏は「歯科医師と歯科技工士がお互いの仕事を理解すればよりよい治療ができる」と述べ、歯科医師と歯科技工士のさらなる連携を呼びかけた。より精度の高い補綴物を製作するための歯科医師と歯科技工士それぞれの立場の意見に、参加者たちは熱心に耳を傾けていた。