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2009年11月29日

医歯大歯学部口腔保健学科同窓会 お茶の水さつき会主催 公開講座開催

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 さる11月29日(日)、東京医科歯科大学(大山喬史学長)において、医歯大歯学部口腔保健学科同窓会お茶の水さつき会主催(白田千代子会長)による公開講座が開催され、多くの歯科衛生士らが参集した。

 今回は、介護予防のエキスパートである北原 稔氏(茅ヶ崎保健福祉事務所)を講師に迎え、「『福祉モデル型』歯科衛生士活動から生む新たな夜明け」と題して行われた。

 介護保険法では、平成18年の改正により口腔機能の向上(介護予防)が取り入れられたが、歯科衛生士が福祉の分野で活躍するには、加算の点からみて非常にシビアな状況にある。しかし口腔機能の向上は、口腔の廃用予防の点で欠かせないものであり、行政の意図を正しく理解する目的で、口腔機能の向上サービスに関する介護保険法のしくみや必要な書類、加算点数、関係法令などの講義がなされた。

 北原氏は、歯科衛生士業務をとりまくこれまでの行政の動きや、医療モデルと生活モデルとの違いなどをあげ、以前の目標であった「健康への回復」が現在では「生活の自立」になっているとし、そのためには福祉的アプローチが必要で、この点をきちんと認識することが重要であるとした。講義の合い間には、歯科衛生士が通所施設等で口腔機能向上の実施を推進するために作成されたビデオプログラムなども供覧し、方法や多職種との連携に関する情報も深め、有意義な講演会となった。