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2010年2月7日

3M ESPE学術講演会開催

「華麗なる審美歯科へのナビゲーション」で高橋登氏が講演

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 さる2月7日(日)、大阪国際会議場(大阪府)において、学術講演会「華麗なる審美歯科へのナビゲーション」(スリーエムヘルスケア株式会社主催)が開催され、高橋 登氏(東京都開業)が講演した。

 高橋氏は「3Dレイヤリング」を用いたCR審美修復について、CR修復の適応症、つぎに、「3Dレイヤリング」を用いたCR修復の手順を説明。重要なのはCRが重合収縮することを考慮して、フロアブルレジンを一層ひいて接着界面の剥離を防ぐことという。形態の付与としては、咬合面の形態を「Anatomical Navigation」をもとに与え、隣接面の形態は、カントゥア、コンタクト、フィットネスに注意しながら与えることが示された。

 色調には、「light」(環境光)、「object」(対象物そのものの色)、「eye」(人間の目)が影響を与える。環境光が理想的な波長の光であることはほとんどないので、正確な色相をとらえるのはほぼ無理で、つまり、人間の目でもっとも感度が高い「明度」を再現することに注力するのが合理的であるという。また、修復歯の色調は、米国人が好む真っ白な歯から、複数の色を用いた修復「polychromatic restoration」へとトレンドが移行していることなどが述べられた。

 セラミック審美修復についても述べられ、歯肉縁下マージンの場合の補綴物の形態・印象採得時の注意点についても触れられた。

 本講演会には20~30代の姿が目立ち、若手歯科医師のコンポジットレジン(CR)を用いた審美修復への関心の高さがうかがえた。