さる9月18日（木）、新歯科医師会館にて日本歯科医師会（以下、日歯、大久保満男会長）による定例記者会見が開催された。
　冒頭、大久保会長は挨拶のなかで、「ここ1、2年で歯の健康が全身の健康に大きく貢献するというデータが急速に出てきた。今後はこのような情報をしっかりと受け止め、歯科医療政策に反映していきたい」と、8020運動を含めた歯科医療・保健の成果について語った。
　引き続き、村上恵一専務理事より、来る11月26日（水）に全国の都道府県歯科医師会の担当者を集め、「都道府県歯科医師会セプトオンライン対策担当者（理事）連絡協議会」が開催されることが報告された。日歯は、平成23年度から原則実施されるレセプトオンライン請求義務化については、依然として「手挙げ方式」を求めている。しかし、省令に定められた義務化の期限が迫っていることから、日歯仕様のレセコンソフトの開発を進め、平成21年度から歯科レセ電システムの稼動を予定している。本協議会では、それらの現状を都道府県歯の担当者に報告し、今後の取り組みについて協議するとのこと。
　その後、小谷田　宏常務理事より、来る12月4日（木）、よみうりホール（東京都）にて開催される「8020運動20周年記念シンポジウム」の概要が報告された。当日は、記念式典が行われるほか、先般8020推進財団の名誉会長に就任した猪谷千春氏（国際オリンピック委員会副会長）の挨拶、砂田登志子氏（食育ジャーナリスト）による基調講演、安藤和津氏（エッセイスト）のミニトークなどが行われる。