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2010年3月20日

Japanese Association of Restorative Dentistry発足記念・Hessam Nowzari特別講演会開催

Commercial information vs. RealityをテーマにNowzari氏が熱弁を振るう

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 さる3月20日(日)、ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社(東京都)において、Japanese Association of Restorative Dentistry(JARD、疋田久登代表)発足記念・Hessam Nowzari特別講演会が行われた。本会は「患者の審美感と口腔機能を十分満足させ、咀嚼器官の半永久的な健康保持を図ること」を基本理念として掲げている。

 第1回目は、本会最高顧問のHessam Nowzari氏(Advanced Periodontics at University of Southern California School of Dentistry主任)が特別講演者として登壇した。氏は、現在広く応用されている他家骨および異種骨(牛骨)に言及し、その感染の危険性について未知数な部分が多いことなどを強調した。そのうえで、日本で薬事認可が下りていないこうした生体材料を、わざわざ海外から購入して使用する歯科治療は見直すべきだとの提言を述べた。さらに、現状の骨造成治療においては、他家骨、異種骨、人工骨を用いるよりも、自家骨を用いるか、あるいは材料を補填せずに血餅で満たすことがより有効な治療法であることを示唆した。

 また後半は、自家骨移植を応用して良好な結果を得たNowzari氏自身の症例、さらには前歯部審美領域における適切な術式選択、歯間乳頭維持のために留意すべきポイントなどを解説し、参加した聴講者を終始魅了した。