Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2010年3月27日

医歯大歯学部口腔保健学科同窓会・自主グループ「口から食べよう会」公開講座開催

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる3月27日(土)、東京医科歯科大学(以下、医歯大、大山喬史学長)において、医歯大歯学部口腔保健学科同窓会・自主グループ「口から食べよう会」主催(白田千代子代表)による公開講座「ひねくれ者の摂食・咀嚼・嚥下セミナー~口腔装置と口蓋帆咽頭閉鎖機能に焦点をあててみる~」が、舘村 卓氏(阪大大学院歯学研究科高次能口腔機能学講座)を講師に迎え、終日にわたり開催された。

 舘村氏は、摂食嚥下障害と音声言語障害のエキスパート。口腔機能向上訓練や摂食嚥下機能訓練などを行うにあたっては、生理学・解剖学をおさえておくべきとし、その考えから現在のゴールドスタンダードとされる訓練・評価(検査)方法の是非や考え方について、口蓋帆咽頭閉鎖機能を中心に解説を行った。特に、評価時によく用いられる嚥下造影検査(VF)や嚥下内視鏡検査(VE)においては、摂食嚥下機能訓練等に生かせる検査結果・情報は少なく、また誤った治療計画につながる可能性もある。個々をよく把握し、口から食物を摂取するという生活に即した評価を基本に考えていくことが大事であるとした。

 この他、摂食嚥下障害および音声言語障害で用いられる各種評価(検査)方法の長所・短所や、口蓋帆咽頭閉鎖機能不全をサポートする口腔装置などについて述べ、生理学・解剖学に基づいた正しい用い方、捉え方がなされるべきであると注意を促した。