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2010年4月28日

臨床ゲノム医療研究会発足記念プレスセミナー開催

「ゲノム診断が変える、これからの医療」をテーマに

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 さる4月28日(水)、ホテルニューオータニ(東京都)において、臨床ゲノム医療研究会(渥美和彦会長)発足記念プレスセミナー「ゲノム診断が変える、これからの医療」が開催され、多くの報道関係者が参集した。本研究会は、日本におけるゲノム診断の普及を通じて医療の革新と国民の健康増進に貢献することを目的として発足された。以下に演題・演者を示す。

・ 「研究会の発足にあたって~臨床ゲノムとこれからの医療」(渥美和彦氏、東大名誉教授/日本統合医療学会理事長)
・ 「臨床ゲノム学の基礎―ゲノム情報応用のために―」(村松正實氏、東大名誉教授/埼玉医大ゲノム医学研究センター名誉所長)
・ 「SNPsとゲノム検診の意義」(村松正明氏、医歯大大学院教授)
・ 「がん遺伝子検査概要」(藤崎浩治氏、株式会社ジーンサイセンスゲノム解析センター取締役)
・ 「臨床現場におけるゲノム診断の活用例」(阿部博幸氏、医療法人社団博心厚生会九段クリニック院長)
・ 「歯科医師によるがん検診、遺伝子によるリスク予測のレベルへ」(新谷 悟氏、昭和大歯学部教授)

 各演者からは、臨床ゲノム学から実際の臨床現場におけるゲノム診断の有用性などが概説され、ゲノム診断が予防医療において重要な役割を果たすことが示唆された。がんや生活習慣病の発症と遺伝子との関連性が明らかにされつつあるなか、遺伝子検査によってがんリスク評価やがん治療後の再発などが推定できると期待されている。本研究会の日本におけるゲノム診断を普及させる今後の活動に注目したい。

 なお、きたる5月23日(日)、東京大学医学部鉄門記念講堂において「第1回臨床学術会議」が開催される予定である。