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2008年9月5日

日本歯科衛生学会第3回学術大会開催

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 さる9月5日(金)から7日(日)の3日間、鶴見大学(神奈川県)にて日本歯科衛生学会第3回学術大会(金澤紀子会長)が参加者約1,150名を集め、盛大に開催された。今回は「食といのちを支える歯科衛生の創造」をメインテーマとし、シンポジウムや教育講演をはじめ、歯科衛生士会の会員による100演題以上の一般口演、ポスター発表が行われた。
 シンポジウム「高齢者の生活とQOLを重視した在宅医療を目指して」では、森戸光彦氏(鶴見大歯学部高齢者歯科学講座教授)による基調講演「歯科における在宅医療の問題点」を皮切りに、3講演が発表された。現場の声として、尾形由美子氏(尾形歯科医院)が「訪問歯科衛生指導の現場から」、押川真喜子氏(聖路加国際病院訪問看護ステーション所長)が「訪問介護の現場から」と題し、終末期の患者さんを支えるための歯科衛生士、看護師それぞれの役割について述べた。そして、最後に登壇した菊谷 武氏(日歯大学附属病院準教授)は「在宅歯科医療を支える多職種連携」と題し、これからの歯科衛生士には、口腔ケアを行うだけでなく、多職種協働のためのケアプランを立てられるマネージメント能力も求められるとした。
 本大会は、歯科衛生士の業務範囲が今後ますます広がっていくであろうことを感じさせる内容であり、参加者数をみても歯科衛生士の意識の高さがうかがわれるものであった。