さる9月4日（木）、新歯科医師会館にて東京都歯科医師会（以下、東京都歯、田中秀夫会長）による第169回代議員会が開催された。
　田中会長は挨拶のなかで、「昨年5月に発覚した本会会員の贈賄事件をきっかけに、昨年7月に倫理規定作成臨時委員会（国光隆史委員長）を設置し、会員の倫理についての具体的な条文づくりを進めてきた。本日の協議事項で先生方のご意見をいただいたうえで検討を重ね、来年3月の代議員会には議案として提出したい」と述べた。
　会場では会務報告や一般質疑などが行われ、議事については、「第1号議案　新歯科医師会館及びその敷地の管理規則の一部改正」「第2号議案　社団法人東京都歯科医師会選挙規則の改正」など、上程された13項目すべてが原案どおり可決された。
「第1号議案　新歯科医師会館及びその敷地の管理規則の一部改正」では、現行の「新歯科医師会館」の名称を「歯科医師会館」と変更することが、東京都歯と日本歯科医師会（以下、日歯、大久保満男会長）で組織する会館運営協議会での協議の結果を受け上程されたもの。来る9月11日（木）、12日（金）の日歯代議員会で同様の議案が審議され、可決されれば10月1日（水）から変更される。また、「第13号議案　社団法人日本歯科医師会選挙人の選出」では、来年3月で任期満了となる日歯会長選挙の選挙人の選出方法について、前回同様「出身大学別の会員数に応じて按分して選挙人を選出する方法」が上程され、代議員からは前回同様の選出方法を疑問視する声も聞かれたが、賛成多数により可決された。
　その後の協議、「社団法人東京都歯科医師会倫理規程について」では、倫理規定作成臨時委員会が作成した倫理規定の内容について協議され、会場から多くの意見が出された。なお、執行部としては次回の代議員会で議案として上程したい意向であったが、「内容についてさらなる検討をしてほしい」との意見が多数を占めたため、今後は委員会などで再度検討が必要となった。